取材

飛ぶというより空中にふんわりと”浮かんでいる”超軽量モデルプレーンたち in 空フェス!


飛行機といえばスピードの速いもの、と思ってしまいますが、3月6日におこなわれた「空フェス!」に出展されていたウルトラ軽量モデルプレーンは、まるでシャボン玉が空中を漂うように、ゆーったり飛ばすことができます。

しかし、のんびり飛んでいるように見えてそれを支える技術は微細の一言。髪の毛のように細い電線と100円硬貨よりもはるかに小さい受信機を組み合わせてラジコンになっているという「これ本当に趣味でやってるんですか?」と言ってしまいたくなるレベルの工作が行われていました。

詳細は以下。
空フェス!オフィシャルサイト

ずらりとならんだ超軽量モデルプレーン。


主翼が何枚も重なった多翼機やはばたきで飛ぶオーニソプター型、グライダー型など多様な形状のものが展示されていました。


実際にいろいろなモデルプレーンを飛ばしている様子はこちら。紙飛行機のようにヒュッと風を切って飛んでいくのではなく、空気の流れにのって浮かんで移動しているような感じでとても優雅。

YouTube - 不思議な浮遊感をもった超軽量モデルプレーン in 空フェス!


より遅い速度でも揚力を稼ぐことができる多翼機。


このようなバルサ材を使用したバルサ細工の機体は、組み立てに職人芸が必要となるそうで初心者にはかなり困難。最初はバルサ材に比べて比重が1/6程度と軽く加工もしやすいスチロール板で作るのがオススメとのこと。初期コストは電子部品なども含めて3万円くらいだそうですが、2機目からはぐっと安く作れるのだそうです。


YouTube - ゆったりと飛ぶバルサ細工の多翼機 in 空フェス!


機体の心臓部。これだけの部品でFM受信機、モーター、バッテリーコネクターを収めています。受信機の重さは1gを切っているそう。


羽ばたき飛行機製作工房の60cm級メガネウラは4枚羽のオーニソプタ-。ゆったりと空を飛ぶ様子はまさに鳥か蝶のよう。


飛ぶ姿はもはや生き物。獲物を求めて周回飛行をする鳥を思わせます。

YouTube - 生き物のように空中を飛回る羽ばたき飛行機 in 空フェス!


はばたきを生むクランクなどのメカニズムもとにかくコンパクト。


無駄をごっそり省いた機体は機能美に溢れています。


上から。


これがバッテリー。このサイズで約5分間飛行することが可能とのこと。


いくら小型のバッテリーといえども、このクラスの機体にとっては結構な重量になる模様。重心位置を考えて後部に取り付けられます。


このようなぐっと小さい超小型はばたき機もあります。


リモート操作には電波だけでなく赤外線も利用されていました。壁面からの赤外線反射も利用して通信を行っているため、黒い壁やガラスの壁の空間はやや苦手なのだそうです。


・次の記事
ジャイロ回転パンツやほうきに乗った魔法少女など、飛ばなさそうなのに本当に飛んでしまう意外な形の飛行物体たち in 空フェス! - GIGAZINE

・次の次の記事
「大空を埋め尽くすパンツの群れ」実体化、「空飛ぶパンツ」一斉飛行セッション in 空フェス! - GIGAZINE

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
まさにロマン飛行、SF作家監修の下に実体化された「空飛ぶパンツ」がワンフェス会場で登場 - GIGAZINE

あの夏の風物詩「鳥人間コンテスト」が不死鳥のごとく復活 - GIGAZINE

巨大な空飛ぶラジコンジャンボジェット - GIGAZINE

超絶技巧でアクロバット飛行するラジコン飛行機ムービー - GIGAZINE

太陽光発電の力で大空を自由に飛ぶ航空機や巨大全翼機の写真やムービー - GIGAZINE

翼を羽ばたかせて空を飛ぶオーニソプターのムービー - GIGAZINE

in 取材,   サイエンス,   動画, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.