メモ

世界の悪名高い独裁者やテロリストたちはどんな音楽を聴いているのか?


日本では小泉純一郎元首相がX JAPANの大ファンとして有名ですが、政治家が若い世代にアピールするため流行の音楽を好きだと公言するのは世界共通のようで、イギリスでは首相ゴードン・ブラウンは目覚まし代わりにアークティック・モンキーズを聴き、保守党党首デービッド・キャメロンの一番好きなアルバムはザ・キラーズによるもので、前首相トニー・ブレアザ・ダークネスをよく聴くと発言したことがあるそうです。

しかし、選挙が無い(または機能していない)国々のリーダーたちは、有権者の機嫌をとる必要がないためか、我が道を行く趣味を貫くことができるようです。一体どんな音楽が独裁者たちに愛されているのでしょうか?

詳細は以下から。What songs are on a dictator's playlist? - Telegraph

1987年以来ジンバブエ共和国の大統領を務めるロバート・ムガベクリフ・リチャードのファンのようです。


1980年にジンバブエの独立(この時ムガベは初代首相に就任)を記念してボブ・マーリーが公演すると聞いた際は「クリフ・リチャードの方がよっぽど良い」と不満たらたらだったとのこと。

リビアの実質的な国家元首カダフィ大佐ライオネル・リッチーのファン。



2006年にカダフィの養女ハンナ(1986年にカダフィ暗殺を狙った米軍によるトリポリ空爆の際死亡)の没後20年を記念しリビアで行われた「平和のためのコンサート」の際には、カダフィ大佐がライオネル・リッチーにサインを求める姿が見られたそうです。なお、ライオネル・リッチーはイラクでも人気があるようで、米軍の戦車がバグダードを攻撃した際にイラク軍はリッチーのヒット曲「オール・ナイト・ロング」をかけていたとのこと。

セルビアおよびユーゴスラビアの元大統領ミロシェヴィッチフランク・シナトラが好きだった模様。


コソボ紛争でのアルバニア人住民に対するジェノサイドの責任者として人道に対する罪で起訴され、66の罪で裁判を受けたミロシェヴィッチは、裁判中の2006年に心臓発作により死亡しました。収監中の独房の中ではシナトラの「マイ・ウェイ」をよく聴いていたとのこと。ミロシェヴィッチはニューヨークで銀行員として働いていた1970年代にシナトラを聴くようになったと言われているそうです。

イランアフマディネジャド大統領はクリス・デ・バーが好きかもしれない。


1986年のヒット曲「The Lady in Red」で知られるアイルランドのシンガーソングライタークリス・デ・バーは2009年の夏にイランでのコンサートを許可されたのですが、大統領選後の混乱により公演はキャンセルされたそうです。もし実現していたら1979年以来初めてイランで公演する西側諸国のアーティストとなっていたとのこと。

ウサーマ・ビン=ラーディンホイットニー・ヒューストンが大好き。


かつてビン=ラーディンの性的奴隷であったというスーダン人の詩人Kola Boofさんによると、ビン=ラーディンはヴァン・ヘイレンB-52'sも好きだが、何よりもホイットニー・ヒューストンの熱烈なファンだったとのこと。「ホイットニーに会い、スーダンの豪邸を買い与え、当時ホイットニーの夫であったボビー・ブラウンを殺す」ことが「筋金入りの遊び人」であったというビン=ラーディンの夢だったそうです。

金正日エリック・クラプトンが好き?



エリック・クラプトンは去年欧米のアーティストとして初めて北朝鮮で公演する可能性があったのですが、金正日からの招待を断ったとのこと。金正日本人がクラプトンのファンであるかどうかは不明ですが、スイス遊学経験のある息子の金正哲はクラプトンの大ファンであるとされていて、2006年にはドイツで開催されたクラプトンのコンサートに4日連続で訪れたそうです。

この中でクリス・デ・バーやクリフ・リチャードはやや知名度が低いかもしれませんが、独裁者たちのお気に入りのアーティストは皆一度は世界を席巻したことのあるスターばかりで、「独裁者はスーパースターが好き」と言えるかもしれません。

また、最新の流行曲よりオールディーズの方が独裁者人気は高いようですが、若いころ好きだった音楽をずっと聴き続けていると考えると、その世代の人の聴く音楽としては民主主義世界のリーダーたちよりも独裁者たちのチョイスの方が自然なのでしょうか。

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