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業界最大となる64GBの超大容量メモリを搭載した携帯電話が実現へ


搭載されているカメラの高画質化や、動画・音楽・ゲームをはじめとしたリッチコンテンツ配信サービスの増加など、携帯電話に大容量のコンテンツを保存することがますます増えてきていますが、東芝が携帯電話などに内蔵できる組み込み式フラッシュメモリの新製品を発売しました。

なんと業界最大となる64GBの超大容量を実現しているとのことで、早ければ来春にもこのフラッシュメモリを搭載した携帯電話が発売される可能性が考えられます。

詳細は以下から。
東芝:ニュースリリース (2009-12-15):業界最大 64ギガバイトの組込み式NAND型フラッシュメモリ新製品の発売について

このリリースによると、東芝は携帯電話やデジタルビデオカメラなどの携帯機器向けに、業界最大となる64GBの組込み式NAND型フラッシュメモリの新製品を発売するそうです。本日から順次サンプル出荷が行われ、2010年第1四半期から量産を開始するとのこと。


今回発売される64GBモデルの組込み式NAND型フラッシュメモリは、最先端となる32nmプロセスで製造された32ギガビット(4GB)のNANDチップ16枚とコントローラチップを納めた制御機能付メモリで、厚さ30マイクロメートルのチップ薄厚化技術や積層技術などを適用することで、業界で初めてNANDチップ16枚とコントローラチップ1枚の計17枚を積層することに成功したもの。

内部構造はこんな感じ。なお、64GBモデルではHD画質で8.3時間、SD画質で19.2時間、ワンセグでは322.5時間の映像データの記録が可能であるとされており、書き込み速度は毎秒最大20MB、読み込み速度は毎秒最大37MBとなっています。


例年通りのスケジュールである場合、KDDIやソフトバンクモバイル、ウィルコムなどが2010年1~2月ごろにかけて携帯電話の春モデルの発表会を行う可能性が考えられますが、入学や就職に合わせて携帯電話を新たに契約するユーザーが増加する春商戦の目玉商品として、64GBの内蔵メモリを搭載した超ハイエンド機種が発表される可能性があるのかもしれません。

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in モバイル,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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