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ソニー、HDDの代わりにSSDやオンラインストレージを採用した新型PS3も検討していた


今年の9月に従来の3分の2となる厚さや重さ、そして低い消費電力を実現した新型PS3がソニーから発売されましたが、本体を薄型化するにあたって、PS3の記録媒体として現在採用されているHDDの代わりにフラッシュメモリを採用した「SSD(ソリッドステートドライブ)」やデータをインターネット上に保存する「オンラインストレージ」の導入が検討されていたことが明らかになりました。

詳細は以下から。
PS3, PSP Made Smaller, Lighter to Capture New Customer Segments -- Nikkei Electronics Asia -- December 2009 - Tech-On!

日本経済新聞社がソニー・コンピュータエンタテインメントのテクノロジープラットフォーム部門エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼 CTO(最高技術責任者) 兼 戦略企画部 部長の茶谷公之氏に行ったインタビューによると、今年9月に発売された新型PS3をリリースするにあたって、従来モデルに搭載されていたHDDの代わりにSSDやオンラインストレージを採用することも検討されていたそうです。


これは2004年11月に発売した薄型PS2(SCPH-70000)が、HDD非対応にすることで従来の4分1以下となる23%にまで体積を小型化し、これまでアプローチできていなかった女性層や高齢層を取り込むことができたことから、PS3でも同様の対応を考えたため。

薄型化されたPS2(SCPH-70000)はこんな感じ。重さも従来機の半分以下となる900gにまで軽量化されました。


しかしSSDはHDDよりも記録容量あたりの単価が高いため見送りとなり、オンラインストレージも毎秒数10MBというHDDのパフォーマンスに対して非力であることから導入が見送られたそうです。

また、本体を小型化するために任天堂のWiiやマイクロソフトのXbox360のように、電源を内蔵せずにACアダプタを用いて外付けにするという方策については、使い勝手が悪くなるので却下したとされています。

従来よりも微細化された45nmプロセスで製造されたCellプロセッサの採用を採用することで、メインの基板を縮小できるようになったほか、冷却機構の改善が施されるなど、さまざまな工夫によって薄型化に成功した新型PS3ですが、SSDの単価が下落したり、高速回線の普及が実現すれば、より一層の小型化・薄型化は可能なようです。

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in ゲーム, Posted by darkhorse_log

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