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苦節10年、指先に着用する特殊なハサミ「Clawz」を発明したシザーハンズ式ヘアカットの達人


両手がハサミの人造人間が人間の娘キムに恋をする1990年のティム・バートン監督作「シザーハンズ」は今でも高い人気があり、毎年クリスマスの時期になるとこの映画を見るという人も多いのではないでしょうか。

その人造人間エドワード・シザーハンズ(ジョニー・デップ)にインスピレーションを受け、指先に着けるかぎづめのような刃「Clawz」を発明した美容師がいます。着想を得たのは90年代後半で、試作品が完成したのは2001年。思いのままに使いこなせるようになるにはさらに数年を要したそうですが、今では普通のハサミの倍速でヘアカットできるまでに熟練したとのこと。

詳細は以下から。Edward Scissorhand-style cutting-edge 'Clawz' to revolutionise hairdressing | Mail Online

フロリダ州フォートマイヤーズで美容室「Planet Hair」を経営するValentino LoSauro氏は美容師歴35年。パリやニューヨークなど各地のヘア・スタイリスト選手権で優勝した実力の持ち主であると共に、ピアノの腕もかなりのもので、指先の自在なタッチを美容師業にも生かせないものかと1990年代後半に「Clawz」の着想を得たそうです。


伸縮性のあるゴムとステンレスの刃を組み合わせた「Clawz」。指を曲げると鋭い刃があらわれ、髪がぬれた状態でのカットに適しています。音楽性をヘア・スタイリングに取り入れたいというアイディアから誕生した「Clawz」を使ったカット法を、LoSauro氏は「熊蜂の飛行」「ZAP」などの曲名で呼んでいるとのことで、その超絶技巧っぷりがうかがえます。


開発には約2150万円の費用と2年の歳月を費やし、試作品の完成後も「Clawz」を使ったテクニックの熟練には数年を要したそうですが、今では普通のハサミを使っていたころの2倍の速さでカットできるとのこと。美容室を初めて訪れる客の多くは、鋭いツメを着けた指を広げ不敵に笑うLoSauro氏を見ると一抹の不安を覚えるようですが、カットが終わるとその出来栄えに驚き、大満足して帰るそうです。


「Clawz」は一個約8600円、これまでに3万個が売れているとのことで、開発費用は十分に回収できている模様。ちなみにLoSauro氏の美容室Planet Hairには有名人も訪れるとのことで、「Clawz」を使ってボン・ジョヴィのギタリストリッチー・サンボラの髪を切ったこともあるそうです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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