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原作者の描き下ろし設定画から「プラレス3四郎」をリアル世界に再現、強敵マッド・ハリケーンの2足歩行ロボット


マイコンを組み込んだプラモデルを操作してレスリングをするという80年代の名作「プラレス3四郎」。「プラモ」「バトル」「コンピュータ」と少年向けの要素が多数盛り込まれていて、子どもの時に夢中になった人も多いと思いますが、主人公の操る柔王丸を何度も窮地に陥れたプラレスラーのマッド・ハリケーンが2足歩行ロボットとして再現されています。

ロボットの設定画は原作版の作画担当だった神矢みのる氏による描き下ろしされていて、外装の色などについての意見も取り入れた逸品になっているそうです。

マッド・ハリケーンの動作ムービーなど詳細は以下から。
マッド・ハリケーン
http://web.kyoto-inet.or.jp/org/seburo/1F/madorder.html


全体はこんな感じ。スーパーヘビー級にふさわしいゴツさで、全長が40cm、重量は2~3kgあるそうです。


マッド・ハリケーンを製作したのは、フィクションに登場する銃からメイドロボまで色々と作っている大日本技研。劇中で設定されている全長40㎝を再現するために、市販のロボットキットに外装をつけるのではなくバラの市販部品を使い、一部フレームパーツはアルミ板からパーツを切り出して製作したとのこと。サイトでは神矢氏描き下ろしの設定画も見られるようになっています。

完成版マッド・ハリケーンの正面姿。劇中にあったような小さくて高出力のサーボモーターがまだ現実世界では存在していないため、大きめのサーボモーターでも違和感のないように、完成したマッド・ハリケーンは一部デザインが変更になっているそうです。


デザイン画に近づけると間接部分を外装で覆って可動範囲が狭まり、可動範囲を重視すると間接周りがスカスカのデザインになるため、かかとのサーボモーターはすねパーツにすっぽり収まる構造に。


股関節のスカート部分もバネで繋いでももの動きに追従させたりと、なるべく隙間が目立たない構造にしたそうです。


顔のアップ。


側面。


背面。


スイッチが背中にあります。


パンチ、キック、サイドパンチと3つの攻撃モーションを見せているムービー。
YouTube - Mad hurricane Attack motion



プロトタイプのテストモーションムービーでは、ダウンしてから立ち上がる様子などが見られます。
YouTube - Mad Hurricane motion test



今回外装のコストは度外視して「形状の再現性」「強度」「軽量性」のみを追求し、金型を使っては出来ないような一定肉厚で入り組んだ形を一発で作ることができる3Dプリンタ「Dimension」で外装の主要パーツは出力されているそうです。「Dimension」は普通のプリンタではインクに当たるカートリッジが15万円ほどで、出力できるマッド・ハリケーンは2体程度とのこと。

価格は80万円と現在予約が受け付けられていますが、工場で製作するものではなく個人で組み立てから仕上げ、塗装まで行うため30台限定。10台の予約があれば製作開始となっています。

神矢みのる氏のサイトでは「Gallery」の「プラレス3四郎」から、着色されたマッド・ハリケーンの設定画や女性型プラレスラー、桜姫などの画像も見られるようになっています。

神矢家
http://www.k4.dion.ne.jp/~godarrow/


©牛次郎・神矢みのる・秋田書店 2009

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in 動画,   アニメ, Posted by darkhorse_log

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