メモ

カリフォルニアの「死の谷」で人知れず大移動する「さまよう岩」の謎


カリフォルニア州のデスヴァレー国立公園では、人間も動物も関与していないのに、100kg以上もある巨大な岩が涸れた湖の上を人知れず移動し、ずりずりと引きずられたかのような跡を残すという奇妙な現象が見られるそうです。

Sailing stones」や「Sliding Rocks」「Moving Rocks」と呼ばれるこの現象、直線や曲線、ヘアピンカーブを描いたり時には鋭角に曲がるなど、まるで巨人が落書きしたかのような模様は多くの人々の興味をそそるようですが、岩が実際に動いているところを目撃した人はまだ一人もいないそうです。


詳細は以下から。

These stones really ARE rolling: Mystery of Death Valley's eerie moving rocks | Mail Online

Sailing stones - Wikipedia, the free encyclopedia

The Sliding Rocks of Racetrack Playa

The Sliding Rocks of Racetrack Playa Mystery - GEOLOGY.COM

この不思議な現象はデスヴァレー国立公園内のパナミント山脈北部に位置するRacetrack Playaという乾いた湖で見られます。

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科学者たちの多くは、この現象は複雑な気象条件が重なることによって起きると考えています。「風」と「氷」の2つの要因によるものという説が最も有力で、夜間に石の下の地面が氷結し静止摩擦係数が低くなった状態で時速145kmほどの強い突風により石が動き始め、その後も持続する強風に後押しされて地表の薄い泥の層の上を滑り続ける、というものですが、まだ完全には解明されていないそうです。Racetrack Playaはほぼ起伏がないうえ、石の多くはわずかに上り坂の方向へ動いている(Playaの北部は南端より数センチ標高が高い)ため、重力説は除外できるとのこと。


1年に320メートル以上も移動することもあるそうですが、動いているところは誰も目撃したことがないので、どれほどのスピードで動くのかはまだ明らかにされていません。


石は大きなものでは100kg以上にもなるそうです。ほとんどはPlayaの南端の高さ260mほどの丘陵から落石した苦灰岩ですが、近接した丘からの火成岩も混ざっています。


162個の石には観測者たちによりそれぞれ「Stacy」「Pamela」など女性の名前が付けられていて、その写真と軌跡はこちらから見ることができます。

石の動きを記録したマップ。


このように不意に気を変えたかのように方向を変えることも。


鋭角に曲がったり、初め平行に動いていた石が分離したり、滑っていた石が転がったり、動くときには実に複雑な動きをしているようです。


Racetrack Playaから天の川を眺めた360度のパノラマ写真をWikipediaから見ることができます。
Deathvalleysky_nps_big.jpg (JPEG 画像, 4000x1290 px)



ちなみに、この不思議な現象から宇宙人や超常現象を連想するのも無理はないのか、Racetrack Playaが何かと話題のエリア51と比較的近い位置にあるということに注目している人々もいるようです。

デスヴァレー国立公園は長野県ほどの面積を占めるアメリカ最大の国立公園で、複数の山脈を含み標高が高い所では海抜3千メートルを超えるのですが、公園の中核となるデスヴァレーはアメリカで最も標高が低いバッドウォーター(海抜-86m)を含む非常に暑く乾燥した盆地です。夏には気温が50度を超え、世界で観測史上2番目に高い気温(58度)を記録したこともあるため、観光には冬がベストシーズンとのことです。

・つづき
「死の谷」で人知れず移動する「さまよう岩」現象の謎がついに解明される - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20140829-how-rocks-move/

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in メモ, Posted by darkhorse_log