お互いにぶつからないように気をつけて必死で前へ進み続けるロボットカー「エポロ(EPORO)」をムービーで観察
日産自動車は「人にぶつからない」自動車の開発を進めており、このロボットカー「エポロ(EPORO)」もその一環。お手本にしたのは魚の群れで、あれだけのスピードと密集度を保ちながらもお互いにぶつかったりしていないため、非常に参考になるとのこと。
今回のデモではいろいろな色のエポロたちがワラワラと現れ、お互いにまるで牽制し合うかのように距離を取りながら、前へ前へと進み続けていました。なんというか、ある一定のルールに沿って前進しているだけなのですが、周囲をきょろきょろ見回したり、光ったり、避けたり、お互いの位置に気をつけたりといった行動があるので、健気というか、必死というか、なんともいえない妙な雰囲気を醸し出しています。
実際に各エポロにはある程度の性格付けがなされており、一見の価値ありです。ロボットカー「エポロ」がウロウロするムービーは以下から。
日産|日産自動車「CEATEC JAPAN 2009」出展概要
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2009/_STORY/091001-01-j.html
ここが日産自動車ブース
ロボットが現れるのを待ちます
デモ開始
魚群はこんな感じで動いており、各エリアごとに動くルールが決まっているため、ぶつからずに済んでいることがわかっているとのこと。このルールを今回はロボットカーに当てはめてみた、というわけ。
これがエポロの仕組み。
そしてついにロボットカー「エポロ(EPORO)」登場。
YouTube - 群走行するぶつからないロボットカー「エポロ(EPORO)」01
きょろきょろしている様子が妙にかわいい
色によって性格が違います
目の前を通り過ぎていくエポロ
後ろから見るとこうなってます
障害物を置かれても大丈夫、ちゃんと回避します
以下のような感じで避けていきます。
YouTube - 群走行するぶつからないロボットカー「エポロ(EPORO)」02
広い道から細い道に入っていっても問題ありません
なんというか、掃除機とか電動の鉛筆削りとか炊飯器とか、そういう家電チックな雰囲気の後ろ姿
ぞろぞろ
わらわら
それにしてもうまい感じで障害物を回避しつつ、その回避行動を起こしているエポロにぶつからないように、その後ろから迫るエポロが配慮するという具合で、見ていてほほえましい。
なお、こっちはセーフティ・シールド構想の一環となります。
「ぶつからないクルマ」を実現するためのあれこれ
ドライバーから見えない位置にいるクルマや歩行者についてもなんとかしようと研究しており、一部は実用化済み。
そんなこんなでショーが始まる度に人だらけで大人気でした。
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