メモ

週刊少年ジャンプ連載の「SKET DANCE」で事故のおそれがあるヘリウムガス吸引の描写があり、編集部が謝罪


集英社の少年マンガ雑誌「週刊少年ジャンプ」に連載されているマンガ「SKET DANCE」(作:篠原健太)にて、登場キャラクターがヘリウムガスをボンベから直接吸引する描写があったため、ジャンプ編集部が謝罪するという事態がありました。

原子番号2番の「ヘリウム」は空気よりも軽いため気球を浮かせるガスとして使用されるほか、吸入するとまるでドナルドダックのような変な声になる(ドナルドダック効果)ことからパーティーグッズとしても知られていますが、同時に酸欠事故も多数起こっており、死亡するケースも発生しています。

詳細は以下から。
集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト shonenjump.com

問題となっているのは、9月14日(月)発行の週刊少年ジャンプ 2009年第42号。表紙は新連載の「賢い犬リリエンタール」(作:葦原大介)


「SKET DANCE」は263ページから掲載されています。ヘリウムガスを吸引して面白い声になっているボッスン(藤崎佑助)を見て、自分もやりたいと言い出すヒメコ(鬼塚一愛)。


そしてボンベ直結のホースをヒメコがくわえ、ヘリウムガスを吸引するというもの。この吸引する行為自体はこのあとの本筋のストーリーとは関係なく、オチでヘリウムガスのボンベを使って風船を膨らませるという形になっています。


ヘリウムガス自体には毒性はないのですが、純粋なヘリウムを吸入すると酸欠になってしまうためパーティーグッズのヘリウム缶には酸素が20%ほど含まれています。この「ヘリウムを吸うと変な声になる」という部分のみが有名なため、純粋ヘリウムを吸入して酸欠になる事故は数多く起こっており、2007年には文化祭準備中の高校生がヘリウムガスの入ったゴミ袋を頭にかぶって死亡するという事故が発生しています。

このため集英社へ苦情があり、週刊少年ジャンプ編集部が以下のお詫び・お願いを発表しました。


集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト shonenjump.com

危険な行為については「よい子は真似しないでね」といった形で注意喚起する作品が多く、当該作品でも「パーティー用のガスを使用しています」などといった表記があれば問題なかったのかもしれません。

なお、SKET DANCEは連載2周年を迎えたところだそうです。

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in メモ,   マンガ, Posted by logc_nt

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