動きまくりの3DCGムービーが簡単に作成できる「iClone 3」、専門知識ゼロでどこまでできるかがんばってみた


3DCGを動してバリバリに動きまくるアニメーションムービー作成に興味はあるが、そもそも3Dモデリング関連の専門知識がないため、手も足も出ないままでくやしい思いをしている人にちょうどいいのがこの3Dムービー作成ソフト「iClone 3」です。

あらかじめ用意された素材を並べ、動きを付ければそれだけで3DCGアニメーションが完成してしまいます。元素材も最初から付属しているものだけでなく、ネット上にあるGoogle 3Dギャラリーから検索し、付属ソフトの「3DXchange」を使用することでいくらでも無料でゲットできるため、非常にリーズナブルです。

というわけで、実際に専門知識ゼロでどこまでできるのか、どのようなものが作成可能なのか、がんばってみました。詳細と実際に作成したムービーの再生は以下から。
iClone 3 - 3Dムービー作成ソフト
http://www.ah-soft.com/iclone/


これが初期画面。この画面だけ見るとどこからどのように触っていいのかわからず、思わずたじろいでしまいますが、とりあえず用意されたキャラクターを動かすだけなら1分以内で完了します。


これが実際に1分以内にキャラクターを選んで動作を付けてみたところ。「キャラクター」タブから動かしたいキャラを選び、カメラのアングルを調整し、「アニメーション」タブからあらかじめ用意されている動きのジャンル「ダンス」から「カンカン」を選んでみました。わずか42秒で動きの確認までが終了するため、このような感じでサクサクと作業を進めることが可能。

「iClone 3」01 1分以内にムービー完成


こんな感じでアニメっぽいキャラクターから、いかにも3DCGというようなキャラクターまでをずらっと配置してみました。


とりあえず全員でヒップホップを踊りまくるムービーを作ることに。


「エクスポート」からムービーの種類として「AVI」、サイズを1280×720、フレームレート30fpsでレンダリングさせてみました。


ちなみに、サイズはこんな感じで最初からよくありがちな設定は登録されているのでラクチンです。


これが実際に作成してみたムービー、なかなかいい感じです。左後ろでうごめいている謎の生き物は「麻袋」ですが、どう見ても謎の怪生物にしか見えません。

「iClone 3」02 みんなでヒップホップダンス


これだけだと背景が寂しいので、「セット」タブの「プロップ」からスピーカー、ライト、トップフロアを追加してみたところ。ちゃんとライトはくるくる回転し、その明かりによって自動的に照らされます。


「水」からこのようにして水面の効果を加えることも可能。左上にある「高さ」の数値を調節するだけで水面の高さは変更可能。


「空」から夕焼けの空を加えるとこうなります。デフォルト設定の組み合わせだけでもかなり強力。


こういう感じで「スコープ」から狙われるような効果もクリック一発で加えることができます。


これは「テレビ」の効果。なぜここまでレトロな古めかしいテレビなのか……。


「戦闘機」を選べばコクピットから狙い撃ちにしているような雰囲気に。


「車」ならこのように相手をはね飛ばしそうになる寸前、みたいなシチュエーションも一発です。


「ステージ」タブの「3Dシーン」を使えば、このようなよくわからないシーンも作成可能。


これは「氷点下」を選んだところ。ちゃんと氷の表面に映り込んでいます。


もちろん細かく動きを作り込むことも可能で、「モーション編集」を使えばマウス操作だけで設定できます。


実際に「モーション編集」で動かしてみているところをムービーキャプチャしてみました。「IK コンストレイン」にチェックを入れている限りは人体としてありえない方向には曲がらないようになり、「ミラー」にチェックを入れれば左右対称に動きます。このムービーでは体だけを動かしていますが、回転させたり、指を個別に制御して手の動きに表情を付けることも可能なので、演技の幅が広がります。

「iClone 3」03 モーション編集


ここまで各種ムービーを見て目のいい人はもう気づいていると思いますが、この「iClone 3」でかなりいい感じなのが「スプリング」という設定。ものが動いた時にどれだけ揺れるかという設定なのですが、この設定をオンにすれば胸がお好みのレベルでたゆんたゆんに揺れまくってくれます。


実際に同一キャラクターで統一して観察するとその絶大な効果がよくわかります。左端がスプリング設定オフ(まったく揺れない、味気ない)、真ん中がデフォルト値でスプリング設定オン(ぼよんぼよんという揺れ方)、右端がマス11・強度1・反発力1でスプリング設定オン(やわらかい感じでマンガチックな揺れ方)となっていますので見比べてください。

「iClone 3」04 スプリング設定で胸が揺れまくり


「iClone 3」の神がかった各種機能とその簡便さは特筆ものなのですが、さらにそれに加えてもっとすごいのがこの「3DXchange」です。まずは「G」ボタンをクリックしてGoogle 3Dギャラリーにアクセス。


専用ブラウザ経由で心ゆくまで3Dモデルを探すことができます。


試しにこの戦闘機をゲットしてみましょう。「Download Model」をクリック。


ダウンロードが終わったら自動的に変換が始まり、軽いものであれば一瞬で完了。あとは「エクスポート」をクリックするだけです。


「OK」をクリックすれば「iClone 3」で使用可能になります。


Google 3Dギャラリーにどのようなものがあるかというと、このようなものもあります。どう見てもエヴァ弐号機です。検索した限りではほかにも某有名機動戦士などがごろごろ転がっており、キャラクター・小物・背景・建築物など、本当に山のようにそろっています。なお、実際に3DXchangeでこのようにしてインポートしたモデルを動かす場合には、パーツごとに切り出してからクローンボーンに貼り付けるという作業がもう一手間必要になります。


そんなこんなで一体このソフトを使ってどこまでできるかというと、ボーカロイドと「けいおん!」を足して2で割ったようなこのようなムービーも作成可能です。

「iClone 3」05 ボーカロイドと「けいおん!」を足して2で割った感じ


もちろんもっとマッシブな感じで、こういう突っ込みどころ満載のムービー作成も可能です。使い方が簡単なので、あとはアイディア次第でいくらでも応用がきく、というわけです。

「iClone 3」06 人類最後の日に奴らが帰ってきた!


ほかにも、ゲームコントローラの十字キーを使ったゲーム操作と同じ感覚で自由自在にキャラを操作して動きを付ける「ディレクターモード」、顔写真を元にアバター(キャラクター)の顔を編集して簡単にオリジナルのアバターを作成する機能、写真やイラストをしゃべらせるソフト「CrazyTalk 5」のスクリプトデータを読み込んでキャラクターの表情をさらに詳細に表現、アニメーションGIFで出力などなど、山のように使える機能がそろっています。

また、上位版にあたるPRO版では、各種3Dモデリングソフトなどが対応しているBVH形式のモーションデータをiClone用にコンバート、複数のカメラアングルを切り替えての高度な編集、モーションタイミングやいくつもの変化ポイントをより精細に編集することができるタイムライン機能が利用でき、この記事中で実際に作ってみたムービーを超越するクオリティのムービー作成が可能です。

スタンダード版は税込み9800円(ダウンロード版は税込み6980円)、PRO版は税込み1万9800円(ダウンロード版は税込み1万6800円)、アップグレード版は税込み1万800円となっており、そのほかの解説ビデオやもっと参考になりそうなサンプルムービーなどは以下の公式サイトから閲覧可能です。

・iClone 3 - 3Dムービー作成ソフト
http://www.ah-soft.com/iclone/

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in レビュー,   ソフトウェア,   動画,   広告, Posted by darkhorse