思いついたその日からすぐできる10万円以下でバイク免許を取る方法まとめ


教習所に通わなくても免許を取る方法があることはあまり知られていません。実は「飛び入り試験」という方法だと試験をたった2つ受けるだけで二輪免許を取得することができます。

飛び入り試験ではだいたい1回の試験で20人が参加し、その中で合格するのは3名~4名程度。これは低い数字に思えるかも知れませんがこの20人には試験を受けるレベルに達していないことが明らかな人も混じっているのです。例えばこんな感じの人。

・受験要項を読んでおらず、半ズボン・サンダルなど服装が不適切だったので受験不許可
・コースは教えてくれると思っていたので覚えておらず途中で不合格
・慣らし走行コースでのスラロームなど危険行為で退場
・セルスイッチの場所が分からないためエンジンをかけることができず辞退
・マニュアルミッション車を運転したことがないのでエンストで発進できず不合格

実際のところ受験者の中で基本が身に付いているのは10人程度、そのうちの3~4人なら合格率は4割程度。きちんと研究してさえすれば約半分近い確率で合格できるのです。そして費用は普通に取得する場合の約半額。これはやってみるしかありません。

ちなみにこれらはすべて実際に実行した方法ばかりなので机上の空論ではありません。詳細は以下。
■教習所で免許をとる時の問題点
運転免許を取得するのに最大のネックとなるのはその費用。教習所に通って取得する場合20万円から30万円の費用が必要となり、これを一気に用意するのはなかなか難しいものがあります。合宿で取得すると割安になるものの今度は2週間がっちり拘束されてしまい、時間に余裕がある人しか利用することができません。

しかし、教習所に通ったり合宿に行ったりするよりも「圧倒的に安く」「自分の都合のいい時間でなんとかできる」というまったく理想的な方法があることはあまり知られていません。俗に「飛び入り試験」と呼ばれる方法であれば普通では考えられないような安さで、自分の空いた時間を使って免許を取ることができるのです。

■「飛び入り試験」とは何か
二輪免許を取得するには「学科」と「技能」の2つが備わっていることを証明しなければいけません。教習所に通う場合「学科」は教習所で座学と都道府県の公安委員会の学科試験で、「技能」は合計20時間程度のトレーニングを受けて検定を受けることで「必要な能力が身に付いた」ということを証明するわけです。

「飛び込み試験」「一発試験」は「学科」の試験だけではなく「技能」も公安委員会の試験で証明を受けるというもの。自分で練習場所を用意したり学科の勉強をする必要がありますが試験を2つ受けるだけで免許が交付されるようになっています。


飛び入り試験については「年齢が低いと落とされる」「受験回数が少ないと落とされる」「取り消し歴があると落とされる」という都市伝説的な噂を語る受験者も中にはいます。しかしそういう人の走行を見てみると乗車の動作が自己流で、エンジンをかけて発進するときには持ち点を全部使い切ってしまっている……といったことが多いような印象を受けました。

コースをきちんと研究、課題をしっかり練習して分からないところや疑問点、不安なところはインストラクターに質問するという基本をしっかり行えば大丈夫です。

なお、試験だけで免許を取得するこの方法について、都道府県によって「一発試験」や「直接受験」、「飛び込み試験」など様々な呼び方があるようです。この記事の中では「飛び入り試験」で統一します。

■どのような試験に合格すればいいのか
飛び入り試験の流れは下の図の通り、2つの試験に合格し「取得時講習」を受講すれば免許が交付されます。


なお「取得時講習」は、バイクを運転する「危険予知ディスカッション」と「緊急救命講習」の2つで構成されていますが「危険予知ディスカッション」は技能試験の前でも受講することが可能です。

■費用はどれくらいかかるのか
飛び入り試験の場合、試験の回数が増えるほど費用が増えるので一律という訳ではありません。モデルケースとして普通二輪免許の場合、筆記試験1回・練習5時間・技能試験5回で考えてみると

受験関係:
写真、戸籍謄本取得費用 約800円
練習5時間 約8000円×5回=4万円
筆記試験1回+技能試験1回 4600円
技能試験追加4回 3550円×4回=1万4200円
取得時講習 1万5900円
交付手数料 2100円
--
小計 7万7600円

準備関係:
問題集 約2000円程度
交通費 試験・練習1回1000円程度*9回=9000円
--
小計 1万1000円

計 8万8600円

練習についてはセットで安くなる場合もありますし、取得時講習を兼ねた教習にすればその分も圧縮できます。後述する「届出自動車教習所」に問い合わせてみてください。

■時間はどれくらいかかるのか
かかる時間については人によってまちまちです。公式な統計は発表されていませんが、受験者に聞いてみると大多数が4~5回の受験で合格。少し苦手でも10回以内、どんなに身体能力に自信がなくても15回以内という感じの人が多いようです。

学科試験の準備と練習に1ヶ月。技能試験を月2回受けるとして大体3ヶ月~半年かかります。春にスタートさせて夏休みにちょっと力を入れて秋に取得という感じになるでしょう。

もっとも、もし自動車免許を先に取得しているのであれば、教習所でも二輪免許を13~14万円で取得することもできます。確実に取得したいのであれば通常通り教習所で取る方法もよいでしょう。

■手続き
都道府県によって多少違うので、事前にウェブページで調べておきましょう。「都道府県名 運転免許試験場」で検索すればヒットします。

典型的には
・戸籍謄本
・印鑑
・身分証明書
・受験票用写真
・(所持していれば必須)運転免許証
・(必要であれば)外国人登録証

以上を持って試験場に行けば問題ありません。受験票などは試験場で記入できます。

なお、筆記試験は平日ならいつでも受けられますが技能試験は予約が必要なところがあります。事前によく調べておきましょう。

■試験への対策
それでは、実際の試験対策について書いていきます。なお、B5サイズのノートを1冊買ってすべての情報をまとめてください。コース図などはA4で配布されていることが多いのでB5ノートのサイズなら見開きに貼ることができるので、とても便利です。

◎まず下見
初回の筆記試験と同時でも構いませんが、必ず一回は運転免許試験場をぐるっと見て周りましょう。運転免許試験場は情報の宝庫です。

下見で確認すべき事項は以下の通り。
◆コース図
必ず複数のコースが設定されているので、まずはその見取り図を入手しましょう。無料で配布していたり売店で販売していたりします。また一部の都道府県の試験場コースはウェブ上の有志が攻略法を掲示しているものもあります。技能試験受験対策ではコース図の暗記が最も重要です。コースを覚えていなければ絶対に合格できません。必ずどこかで手に入れましょう。

◆試験車両の車種
普通二輪の場合、おおかたの試験場ではホンダ・CB400SFが採用されていますが、兵庫県のカワサキ・ZRX-IIなど試験場によって微妙に違いがあります。そこまで大きな変化はありませんが、多少は感覚が変わるのでできれば同じ車両で練習するようにしましょう。ちなみに兵庫県の普通二輪小型限定免許のカワサキ・エリミネーターなど、どう考えても課題走行には不向きなものも中にはあるので注意しましょう。一体どこで練習するのかということについては後述しています。

各地の教習所でよく見かけるホンダ・CB400SF


兵庫県など一部ではカワサキ・ZRX-IIが導入されています。


兵庫県の普通二輪小型限定免許の技能試験の車両はカワサキ・エリミネーター。独特の乗車姿勢になるため課題走行が難しくなります。


◆ヘルメット・手袋の貸し出しはあるか
ない場合は持参しないと受験できません。自分で用意する場合はつばのついたヘルメットが、安全確認の動作がよく見えてよいと言われています。

ヘルメットの例:Shoei SR-J。このようにつばがついていると遠くからでも首の動きが分かりやすくなります。


手袋も自分の手に合ったものがよいでしょう。


◆トイレとバスの時刻表
試験は朝9時~10時開始のところが多く、必然的に朝早くから動くことになります。効率のいい受験のために調べておきましょう。なお遅刻などの救済措置は一切ありません。

◎筆記試験対策
文書問題が90問(1問1点)、危険予測問題(イラスト) 5問(1問2点)が出題され100点満点中90点以上で合格となります。内容自体は簡単ですが、ひっかけ問題が多くやみくもに受験しても絶対に合格しませんので練習が必要になります。

◆問題集の選び方
・参考書一冊と模擬試験集一冊が基本になります。
・参考書は単元ごとの確認問題集が充実しているものを選びましょう。
・古本でも構いませんが、道路交通法は頻繁に改訂されているのでよく確認して購入しましょう。
・地元の書店や試験場の周りのライセンススクールでは、その都道府県の試験場向けにカスタムされた学科問題集が販売されていることがあります。書店で手に入る問題集よりも試験場で出題される問題に即したものになっているのでより効率よく勉強できます。

アイン運転教本出版の兵庫県専用問題集。兵庫県各地の大型書店や免許試験場最寄りの明石駅・西明石駅のキヨスクで手に入ります。


参考書一冊と模擬試験集の問題を合わせると全部で500~600問程度になると思います。これを何回も繰り返して問題に慣れるのと同時にスピードをつけていきましょう。下記のような繰り返し学習支援ソフトを使えば短時間に繰り返せるので便利です。

(Windows向け)英単語学習ソフト P-Study System 公式サイト

(MacOS X向け)Anki - friendly, intelligent flashcards

また、問題の研究を行っているウェブページもたくさんあります。下記のページでは特にややこしい「ひっかけ問題」を中心に扱っており有用な情報がたくさんあります。一通り分かるようになったら挑戦してみましょう。

頑張れ!普通免許学科試験

◎実技試験対策
持ち点100点からの減点方式。70点で合格です。一本橋・スラローム(小型限定は免除)・クランク・S字・急制動・坂道発進・波状路(大型二輪のみ)などの「課題走行」と交差点の右左折、一時停止、発進と停止など「法規走行」を組み合わせたコースを走ります。

◆解説書の選び方
DVDが付属するものなど、動画で動きが確認できるような参考書があればアクセルのタイミングなどがよりよく理解できます。

運転の解説書は、1980~90年代の古い物を図書館で探すというのも1つの手です。特に大型二輪取得のための「限定解除試験」は難関であったことから攻略法も高度なものが研究されていました。

すでに絶版ですが山口泰幸著の「実体験による大型2輪限定解除」は技能試験における重要ポイントを徹底的に解説しています。


乗り方や試験の採点基準について相当なボリュームで詳細な解説を行っているページは以下。

誰も書かなかった大型自動二輪免許一発試験必勝法

教習所の指導員による技能試験のための乗り方の解説と動画のページについては以下が参考になります。

初心者のためのライテク講座

◆コース図を必ずつくりましょう
例えば左折する場合、進路変更3秒前に後方確認・30m手前までに進路変更・交差点進入前に左右・巻き込み確認という手順があるわけですが、事前にどこで何をするのかよく確認しておかないと必ず失敗します。なのでどの道筋を走るかというだけでなくて、最低限以下の項目は確認必須です。

・進路変更はどこから準備するか
・どこでウィンカーを出すか/切るか
・どこで左右の確認をするか
・一時停止の場所はどこか

これらをコース図にメモしておきましょう。このようにノートに貼り付けておくと便利。また気づいた点や練習中の問題点なども同じノートにまとめておくことが大事です。案外役に立つのが教習所の時間割と連絡先。ちょっと時間があるなと思ったらすぐに電話できると便利です。


下記のページでは兵庫県・明石運転免許試験場と大阪府門真・光明池試験場のコース図を公開しています。作り方の参考にしてください。

大型二輪一発試験!明石試験場攻略


Eleven-kai web 大型二輪門真・光明池試験場攻略


なお、配布されているコース図は縮尺があまり正確ではないので、交差点までの距離などがつかみにくいという人がいるかもしれません。そういう場合はGoogle マップを利用しましょう。縮尺は一本橋が一律15mなのでそれを利用して判断してください。下記は兵庫県・明石運転免許試験場です。

大きな地図で見る

◆技能試験の見学ですべきこと
安全確認などのタイミングとりや、コース1周にどれくらいの時間がかかるのか下見して見学しておきましょう。

また「どのような運転をすると落ちるのか」もよく見ておきましょう。他人が走っているのを見て受かるか落ちるか判断できるようになるまでコースの研究を進めましょう。

「技能試験受験の注意」という案内ビデオが試験場では流されていますが、これはたいていの場合実際の試験コースで撮影されています。つまり「正解の走り方」が映っているのでしっかり見て参考にしてください。

また、バイクを準備したり格納したりするときに係の警察官がコースを走ります。道路交通法にきちんと沿った走り方をしてくれることが多いのでよく観察してマネしましょう。

◆練習場所を探す
技能試験の受験で一番大変なのが、実際にバイクに乗って練習ができる場所を探すことだと思います。下記のように手段は様々なので色々と探してみてください。

届出自動車教習所(非公認教習所、自動車練習所とも)
いわゆる「教習所」は正式には「指定自動車教習所」と呼ばれており、公安委員会の認定をうけているため、ここで教習をうけると技能試験が免除になります。

これに対して届け出自動車教習所は認定を受けていないため技能試験が免除にならないものをさします。つまり飛び入り試験対策を専門に行っている教習所という認識で問題ありません。検索してみればすぐに見つけることができます。費用は1時間6000~8000円程度。どこで何時間受けても構わないので他県でも安いところで教習を受けることができます。

ただし必ず一度は運転免許試験場のある都道府県の届出自動車教習所に行ってみましょう。試験コース攻略を専門としているために情報量が段違いです。コースの攻略図をくれるところもあります。

・都道府県公設の運転免許練習場
財団法人京都府交通安全協会 自動車練習場など、公設の運転免許練習所がある都道府県があります。どちらかといえば割安に講習が受けられる上、実際の試験コースを使った講習もあるので効果の高い練習ができます。

・都道府県の「安全運転講習会」
警察の交通課や交通安全協会などが「安全運転講習会」を開催しているところがあります。多くは既に免許を取った人向けの講習会ですが、埼玉県交通安全協会主催のもののように大型二輪免許取得のための講習を行っているところもあります。こちらも実際の試験コースを用いて練習できる上に、白バイ隊員など相当な技術をもったインストラクターがついてくれます。

・メーカー主催の試乗会など
課題走行ができるわけではありませんが、バイクに慣れる手段の1つとしてメーカーが教習所と合同で行う試乗会があります。教習所内で行われるために免許を所有していなくても運転ができることが多いです。スケジュールは各メーカーのウェブページで公開されています。

・交通公園
これも既に普通自動二輪免許をもっていて大型を取得する人向けの情報になりますが交通教育のための「交通公園」の中には宮若市交通公園愛媛県二輪車交通公園など運転練習のための施設をもっているところがあり、割安で利用できます。

◆練習後・試験に落ちた後にすべきこと
転倒など明らかな原因以外で落ちた場合は試験官から一言アドバイスがもらえることが多いです。受験者同士の公平性を保つためと、学科試験に合格し法規の知識は身に付いているはずだということで基本的には質問不可なのですが「××で○○というミスをしたように思いますがどうでしたか」というかなりポイントを絞った質問のしかたであればなんとなく答えがもらえることもあるので聞くだけ聞いてみましょう。また一本橋・スラロームのタイムと急制動の速度は絶対に教えてもらえますので控えておきましょう。

また、試験中に感じた問題点や注意点は必ず書きとめておきましょう。決して安い料金ではないので100%自分の身につけられるようにしましょう。

■まとめ
インンストラクターや試験場の警察官など、受験者を数多く見てきた人に質問するとみな口をそろえて「身体能力はまったく関係ない。交通法規を理解できているかどうか」と言います。自転車にも乗れないレベルだとまた別なのかもしれませんが路上を走っているのはプロのレーサーばかりではなく普通の人ばかり、特殊な才能を持っている人のほうが圧倒的に少ないのです。

20万円を教習所につかうのなら、その半分で免許をとってもう半分は乗りたいバイクを買うために取っておく、という使い方もできます。1回のテストに必要な額は1万円程度、講習も一回8千円程度。短期のアルバイトを繰り返しながらでも十分になんとかなる額です。有給や半休、土日を利用して受験している人もたくさんいます。一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

・関連記事
警視庁婦警白バイ部隊の華麗なるドリル走行のムービー - GIGAZINE

伝説の原付バイク「ホンダ・スーパーカブ」は本当に伝説級なのか検証するムービー - GIGAZINE

東京モーターショー2007:ヤマハの車のようなオートバイ「Tesseract」 - GIGAZINE

0

in メモ,   コラム, Posted by darkhorse_log