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ノートパソコンのACアダプタは不要に、富士通が新型トランジスタを開発


家庭用ゲーム機やノートパソコンをはじめとしたさまざまな家電製品に広く用いられており、それぞれの機器に合わせた形式の電力を出力することができる電源装置「ACアダプタ」ですが、富士通が開発した新たなトランジスタによって不要になることが明らかになりました。

各社がノートパソコン本体の小型化に取り組んでいますが、ACアダプタの大きさはほとんど変わっていないため、パソコンとACアダプタをセットで持ち歩いている人には朗報かもしれません。

詳細は以下から。
世界初! 電源装置向け窒化ガリウムHEMTを開発 : 富士通

このリリースによると、富士通研究所はIT機器や家電など電子機器の低消費電力化技術として、電源装置の電力損失を低減できる新構造の「窒化ガリウム高電子移動度トランジスタ(HEMT)」の開発に成功したそうです。


これは待機時の通電遮断を実現しつつ、低い電力損失を実現するもので、電子機器の電源装置の電力損失を3分の1以下に低減することが可能になるとのこと。そしてデータセンターの消費電力を12%低減することができるほか、日本全体で年間33万トンの二酸化炭素を削減できる効果などが期待できるとされています。

また、新たに開発されたトランジスタが高速動作できるため、従来の電源装置では動作周波数が低いため困難だったコイルや変圧器の小型化が可能になることから、ノートパソコンなどのACアダプタが10分の1程度に小型化できるとしており、以下のリンクによるとノートパソコン本体に電源装置を内蔵することで、ACアダプタが不要になるとのこと。

新型トランジスタ:電力ロス抑制、ACアダプター不要に 富士通研が小型化技術 - 毎日jp(毎日新聞)

ちなみに富士通は今回開発された技術について、2011年ごろまでに電源装置への適用を目指すとしていますが、実現するのが非常に楽しみですねこれは…。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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