メモ

イタリアのお墓で行われようとしているユニークな取組み


時代とともに死生観というのは変化するもので、それに伴い埋葬の方法も変化しています。最近では位牌をデジタル管理するお墓ビル内霊園などが登場するなどかなり多様化が進んで来ているのですが、伝統的な土の中への埋葬を望む人達のためにイタリアであるユニークな取組みが行われようとしています。

詳細は以下。
ANSA.it - News in English - Beauty spot offers 'gravecam'

イタリアのポッリカ市はイタリア半島をブーツに見立てると足の甲とすねを繋ぐ辺りに位置する、ティレニア海に面した風光明媚な街。国内外から多くの人が訪れる観光地でもありますが、その中には「是非この土地に埋葬されたい」と望む人が多いそうです。


しかしその際にネックとなるのが遺族によるお墓参り。イタリアに居住する人はともかく海外からとなるとポッリカまでわざわざ出向くのは大変になります。

ポッリカ市のバサロ市長はこれらの「数え切れないほどの」要望に応えるべくカメラとマイクを設置した墓地を販売することを決定しました。インターネットを通じてこのカメラとマイクにアクセスすることで遠く離れた土地にいる遺族でもバーチャルなお墓参り体験を得ることが可能になるのだそうです。

ポッリカ市はイタリアで2番目に美しい観光地として選ばれたということもあり、このカメラは墓地だけでなく周辺の観光スポットにも設置され、より的確に現地の雰囲気をつかむことができるようになるとのこと。イタリアでは近年、簡易な埋葬方法を望む人が増えてきているとのことですが、周辺環境を整備することで他の墓地に対して差別化するという意図もあるようです。

外国人でも購入できるようですが、日本からアクセスするときは約8時間の時差に気をつけないと真夜中の墓地の映像を見ることになってしまうので注意が必要です。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
カーネル・サンダースの墓の近くに縦読みでKFCを批判する内容が書かれた墓石が置かれる - GIGAZINE

墓の中まで携帯を手放せない人が増えています - GIGAZINE

パソコンが大好きな人の墓石はこうなる - GIGAZINE

in メモ, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article here.