「一太郎」や「ATOK」で有名なあのジャストシステムがキーエンスの傘下に、経営立て直しへ


日本語ワードプロセッサソフト「一太郎」や日本語変換ソフト「ATOK」で有名なあのジャストシステムが、株式会社キーエンスと資本・業務提携を締結したとのこと。ジャストシステムは第三者割当による新株を発行し、これをキーエンスが約45億円で引き受ける形になるそうです。つまり、キーエンスはジャストシステム株の43.96%を持つ筆頭株主になり、ジャストシステムは事実上、キーエンスの傘下になるようです。

どういう経緯でこんな事になってしまったのか、45億円の使い道はどうするのか、業務提携の内容はどうなっているのか、などの詳細は以下から。
JustSystems | 資本・業務提携についてのお知らせ

[PDFファイル]「資本・業務提携及び第三者割当による新株式発行に関するお知らせ」を開示しました

今回の提携に至るまでの一応の経緯や、得た資金を何に使うかというのは上記PDFファイル内に詳しく書かれています。

まず2008年5月に全社的なコスト削減プロジェクトを発足させ、広告宣伝費・業務委託費・外注費などの大幅な費用の見直しによるコスト削減策を進め、営業損益と財務体質の改善を図り、限られたコストを有効かつ的確に活用し売上増大に全力を尽くした結果、2009年3月期第3四半期までの売上高は当初事業計画をほぼ達成する水準で推移していたとのこと。

ところが、2008年秋以降の世界的な経済環境の悪化に伴う企業収益の減少・設備投資の抑制・雇用情勢の悪化による個人消費の冷え込みなどによって当初見込んでいた企業からの受注が大きく減少することとなり、業績回復の大きな妨げとなってしまったそうです。

現在の経済状況から、今後、ジャストシステムの収益状況がすぐに回復することは難しく、金融機関からの新たな借り入れも難しいものと考えられ、事業継続に支障を来す恐れもあると判断。万が一の状況を未然に回避するには財務基盤を強化することが必要不可欠ということになり、今回の決定に至ったそうです。

取得した資金の使い道は以下のような感じ。

積極的な事業活動を継続するための運転資金:20億円
収益向上のための営業体制の整備・広告宣伝費などのマーケティング費用:15億円
借入金の返済資金:10億円


なお、運転資金とマーケティングなどに充当する資金については今後の各期の資金繰りの見通しや、今後のキーエンスとの業務提携の状況も加味して使用し、借入金の返済については不測の事態が生じた際に充当する予定であることを踏まえ、それぞれ支出予定時期については約3年間と考えているそうです。

ちなみに、ジャストシステムの技術力・開発力を評価したキーエンスから提携の打診があり、両社は協業の可能性を協議してきたとのこと。

資本・業務提携契約を締結することによって、ジャストシステムの保有する市場競争力のある商品・技術力・開発力といった経営資源に、キーエンスの事業運営のノウハウを融合させることで、両社の成長及び企業価値向上が達成されると考えているそうです。

業務提携内容としては、取締役3名及び監査役1名がキーエンスからジャストシステムに派遣され、以下のような感じになります。

その1:ジャストシステムのソフトウェアビジネス伸長のため、キーエンスのビジネスモデル・ビジネスノウハウの導入

その2:キーエンスが持つ市場情報をベースにして、ジャストシステムのソフトウェア技術を付加した新商品の開発・販売


ちなみに、キーエンスとはどのような会社かというと、以下が公式サイト。

会社概要:株式会社キーエンス
http://www.keyence.co.jp/company/

事業内容は以下の3つです。

1. FAセンサの開発および製造、販売
2. 自動制御機器、計測機器、情報機器および関連する電子応用機器、オプトエレクトロニクス機器ならびにこれらシステムの開発、製造、販売
3. ハイテクホビー製品の開発、製造、販売

今後のジャストシステムのソフトウェアはどうなっていくのでしょうか……気になるところです。

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