メモ

軍歴詐称を調査する元兵士達の実態


「自分はベトナム戦争で捕虜になったが脱出に成功した」「元グリーンベレーで特殊作戦に参加した」など軍歴を詐称したり、大げさに言うなどして利益を得ようとする行為がアメリカでは後を絶ちません。軍歴は個人情報ということもあり調査・追跡しにくいのですが、そのような調査を行っている元兵士のグループがアメリカにはあるようです。

詳細は以下。
Hunt is on for phony POWs -- chicagotribune.com

精鋭部隊にいたなどと軍歴を捏造して自分の書いた本を売り込んだり講演をするというのは以前からよく聞かれる話です。捏造ではないまでも大げさに言って耳目をひくというのはさらにたくさんのケースがあり、例えば一時期「ストライダー」というナイフメーカーが、経営者の精鋭部隊従軍の経験を生かして作成した…というような謳い文句で宣伝をうっていたものの、過分に大げさな部分があったため、現在はそのような表示を取り下げているというケースがあります。

政府が取り締まるのは軍歴詐称による医療補助や年金の詐取などの明らかな犯罪行為にとどまり、自分の軍歴を大げさに触れ回ることについては野放しに近い状態になっています。戦争そのものは決して賛美されるべきものではありませんが、このような嘘は従軍した人間の名誉を損なうものです。


そこで退役軍人を中心としたグループがウェブサイトを立ち上げ、問い合わせがあれば当時の記録や同じ部隊に所属していた人間をあたり調査を行っているということです。例えばP.O.W. Networkの「Phonies & Wannabees(嘘つき・偽者達)」というページのリストを見るとものすごい量の情報が集まっています。またローデシアSAS協会米海軍特殊部隊協会など部隊ごとの集まりでも、この種の詐欺・誇張については目を光らせているようです。

イラクで戦争が続いていますが、退役軍人が増えることでこうした詐欺もまた増加すると思われます。肩書きや資格などだけを見て騙されることのないように気をつけたいところです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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