スカイ・クロラの原作者の森博嗣氏がiPhoneのトラブルでソフトバンクモバイルに激怒


作家の森博嗣氏がソフトバンクで購入したiPhoneの回線が突然つながらなくなり、ソフトバンクモバイルに持って行ったところ、「初期不良であることは確認できましたが、このiPhoneはソフトバンクで販売したものではないので、こちらでは一切対応ができません」というわけのわからない対応をされ、挙げ句の果てに「違法なソフトをダウンロードした可能性があります」というようなことを言われてしまい、かなり激怒したためなのか、連日に渡って自身のブログで事の顛末を書き立てています。

一体何がどうなったらこんな事になってしまうのでしょうか?森博嗣氏のブログで報告された内容をまとめて読んでみましょう。

詳細は以下から。
2008年09月17日(水)のブログによると、ソフトバンクモバイルで購入したiPhoneを1週間ほどは快調に使っていたが回線がつながらなくなり、リセットしてiTunesにつないでみたところ、「アクティベーションに必要な情報がiPhoneから入手できません」というエラーが発生。iPhoneを購入したソフトバンクモバイルの店に持って行って預けたところ、「初期不良であることは確認できましたが、このiPhoneはソフトバンクで販売したものではないので、こちらでは一切対応ができません」という連絡。

森博嗣氏は当然ながら「では、どこで販売されたものなのですか?」とソフトバンクモバイル側に聞いてみるわけですが、教えてもらえず。「誰かのものと入れ替わったということですか?」と尋ねてみてもはっきりとした回答は無し。

このつづきを書いた2008年09月18日(木)のブログエントリーによると、ソフトバンクモバイルはなんと、「違法なソフトをダウンロードした可能性があります」と回答。

どうやらソフトバンクモバイル側は森博嗣氏のiPhoneがjailbreak(ジェイルブレイク)されているか、SIMロック解除されていると考えた模様。

jailbreak - Wikipedia

jailbreakとは、直訳すると「脱獄」という意味の英単語である。通常のiPhoneまたはiPod touchにはAppleの認可を受けたアプリケーションしかインストールすることはできないが、jailbreakツールはこれらへサードパーティアプリをインストール可能にし、またアプリのインストーラを追加するようにファームウェアを書き換える。いわゆるPrivilege escalation(特権昇格)の一種である。

海外ではこのようにAppleの完全な管理下から自由な環境へ逃れることを「脱獄する」と表現したが、日本国内でもこの行為はそのままjailbreakする、または脱獄すると呼ばれることが多い。

この行為により、Appleのサポートを受けられなくなるうえ、最悪の場合故障する可能性がある。

SIMロックと解除

SIMロック版のiPhoneは購入後、販売している地域でiPhone専用の料金プランと契約しなければ緊急電話としてしか機能しない。しかし、発売当初からユーザにより様々な解除方法が紹介されている。SIMロックを解除すればGSM方式を採用している携帯電話事業者で使用できる。アップルもソフトウェアアップデートで対策しているが、いたちごっこになっている。

森博嗣氏は「僕はソフトをダウンロードしたことはなかった」と明言しており、iPhoneを調べるように要求しますが、なぜかソフトバンクモバイル側はこれを拒否。森博嗣氏はソフトバンクモバイルのiPhoneサポートへ数回電話をし、合計4人と話をしたが、「調べますので」という返事で電話が切れて、あとはそれっきりになってしまったとのこと。かなりひどい対応をされたことがうかがえます。

さらに2008年09月19日(金)のブログ上の記述によると、クレームを入れる部署を問い質しても教えてもらえず、どこへ相談すれば良いのか尋ねてもわからない状態であったため、住んでいる市の消費者相談室へ電話をして事情を説明、消費者相談室経由でソフトバンクモバイルへ連絡が入るが、解決はせず。ついには「警察に被害届けを出す」か「裁判に訴えた方が良いのか」ということまで考えたようですが、ソフトバンクモバイルで受け答えしている人が悪いのではなく、その受け答えマニュアルが悪いに違いないと判断、2週間ほど放置して様子を見てみたが、全然連絡がないため、ついにAppleのサポートセンターへ電話したとのこと。

その際の様子は2008年09月20日(土)のブログエントリーに書かれており、「本体を持ってきてくれれば調べて対処をします」という親切な返事。だがしかし、Appleに持って行って修理を受けたら今度はソフトバンクモバイルの保証が無くなるのではないかと危惧し、森博嗣氏が念のためソフトバンクモバイルへ「Appleへ持っていくが問題はないか?」と尋ねたところ、問題ないと言われ、「結果を教えて下さい」と言われたそうです。

そして、2008年09月21日(日)の記述によると、Apple Storeに電話で予約をしてから持っていき、問題のiPhoneを確認してもらったところ、iPhone内部のメモリ内に森博嗣氏の撮影した写真があり、誰かのものとすり替わった可能性はないことがわかったとのこと。さらに、初期不良で交換が必要なことが判明し、新品と無料交換に。ソフトバンクモバイルに疑われるきっかけとなったシリアルナンバーについても、箱に書いてあるものと同じで、まったく問題はなく、「ソフトバンクで売られたもの」だということが確認されたそうです。ソフトバンクモバイル側は「これはソフトバンクで販売したものではない」と主張していることをAppleに話すと、「なにか勘違いをされているのでしょう」との返答。

結果、「なにかあったときは、ソフトバンクへこれを見せて下さい」ということで、iPhoneを交換したという証明書を発行してもらい、「ご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんでした」との謝罪も含めて、わずか15分で解決。事の顛末は最終的に市の消費者相談室からソフトバンクモバイルへ結果を報告してもらったものの、いまだにソフトバンクモバイルからは「ご迷惑をおかけしました」といった謝罪は一言もないそうです。

最後に、森博嗣氏はこう締めくくっています。

 かつて、役所やJRやNTTの窓口がこれくらい感じが悪かった。ソフトバンクは、そんな「官僚的な組織」に僕には見えた。このままで良いはずはない。いずれ改善されるだろう。

いつ改善されるのでしょうかね……。

なお、日本で販売されているiPhone 3Gの保証は下記ページを見てもわかるように、「ソフトバンクショップ」ということになっています。

保証について | SoftBank

iPhone 3Gの保証サービスはソフトバンクショップでお受けいたします。

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in モバイル,  メモ, Posted by darkhorse