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Xbox360の高い故障率の背景が明らかに


本体前面にあるリングライトが赤く点滅して操作を受け付けなくなる故障「Red Ring Of Death(レッドリング・オブ・デス)」が頻発していたことで有名なXbox360ですが、その高い故障率の背景が明らかになりました。

一時は故障率が33%に及ぶという話まで出ていたXbox360ですが、いったいどういう理由があったのでしょうか。

詳細は以下の通り。
Xbox 360 failure fiasco explained in-depth - GameSpot News Blog - Gaming News and Videos

この記事によると、マイクロソフトはXbox360の「Red Ring Of Death」が正式に問題であると認めた2007年7月の時点で、出荷された1160万台のXbox360のうち、120万台が故障して返品されていたそうです。

しかしこの故障率の高さは突然発覚したことではなく、2005年11月にXbox360が北米市場で発売される3ヶ月前にあたる2005年8月の時点で、マイクロソフトの技術者がXbox360本体の信頼性について問題提起していたとのこと。


そして提起された問題の中には、マイクロソフトが中国の工場に委託生産したXbox360が100台中68台の割合で機能しなかったことや、Xbox360用に製造された3コアのCPUが初期生産分のうち、わずか16%しか機能しなかったことが挙げられています。

また、開発を終えた後でHDDの搭載やワイヤレスコントローラーの標準装備といったシステムの仕様変更を加えるなどしたため、冷却機構が十分に機能せず、ATI製のグラフィックチップが発生させる過度の熱を排出しきれなくなった結果、基板に用いられている「はんだ」が緩んでしまい、「Red Ring Of Death」が頻発するようになった模様。

なお、Xbox360本体の品質をチェックする機械自体も、マイクロソフトが2500万ドル(約27億円)の納入価格から200万ドル(約2億1600万円)値切ったため、完全なものではなかったそうです。

そしてこのような要素が重なり、さらに問題が明らかになっていたにもかかわらず、1年後に発売される任天堂の「Wii」やソニーの「PS3」を意識してXbox360の発売を遅らせようとしなかった結果、これまで出荷したXbox360を無償修理する費用として、家電業界としては異例の額となる11.5億ドル(1244億円)におよぶ損失がマイクロソフトに発生したとしています。なにやらとんでもないですねこれは…。

ちなみに現在発売されているモデルは設計上の問題が解決されているため、このような心配は必要ないようです。

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in メモ,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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