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オープンソースでフリーのファイナルファンタジーXI用エミュレータサーバ「ProjectXI」


2004年11月からSourceForge上にて開発が進められていたファイナルファンタジーXI用エミュレータサーバ、それが「ProjectXI」です。言語はC++、主にWindows環境で動作させることを前提にしており、最低動作環境は256MB以上のメモリ・2GHz以上のCPU・100MB以上のハードディスク空き容量となっています。

まだできることはそんなに多いわけではないのですが、MMORPGであるファイナルファンタジーXIをスタンドアローン環境で動かすことも可能になるため、今後はいろいろと面白い展開が期待できそうです。

ダウンロードや実際に動作させている様子は以下から。
ProjectXI.org :: A Final Fantasy XI Emulator
http://www.projectxi.org/

SourceForge.net: ProjectXI

公式サイトのフォーラムにアップロードされていた実際の動作画面は以下のような感じ。


開発自体が本格的になり始めたのは2006年からとされており、開発者たちのToDoリストによると、将来的にはGMシステム(自分で立てたサーバを公開し、キック・バンなどのコマンドを管理者が出せるようにしたり、GMにサポートを依頼する)やユーザーにフラグを立ててバザールやパーティを探すことを可能にしたり、ゲーム内通貨の実現、オークションハウス、NPCの店、ホームポイント、NPCとしてのチョコボ、アイテムなどの交換、天候を自由自在に変化させる、地図機能、BGMの変更、飛空艇、NPCにアビリティやスキルを設定、モンスターのパラメータの変更、NPCやモンスターにAIを搭載、魔法やスキルの変更、特定エリアの全員と会話、shout/sayなどの実装、ブラックリスト機能、チャットなどを可能にするそうです。また、大規模なサーバシステムにすることも前提にしており、複数台サーバでの運用やクラスター化も計画しているそうです。かなり本格的ですね。

ゲーム内コマンドや通信パケットの中身、クライアント側のデータファイルの解析結果などなどは公式のWikiにまとめられています。


Main Page - ProjectXI Wiki

コンソールから入力可能なゲームコマンド一覧

通信パケットの構造

スタンダードなパケットコマンド一覧

武器や各種装備、ギルド、ゾーン、BGM、モンスターのHP、各クエストなどのデータテーブル一覧

既に現段階でわかっているイベントIDいろいろ

キーアイテム詳細

パケットをフィルタリングすると何が起きるのかを調べた結果

インストールにはこのサーバソフト以外にMySQLなどが必要となっており、以下に手順が書かれています。

ProjectXI ・ View topic - ProjectXI Server Operation Guide/FAQ

以下に実際にインストールしてプレイする様子のムービーがあります。

YouTube - FFXI Private Server


なお、このサーバ自体は無料ですが、接続元となるクライアントソフトについては、既に有料課金済みでログイン可能な状態になっていないと接続できないようになっています。開発元のFAQによると、これは開発者たちがこのサーバを開発することによって不当にスクウェア・エニックスの活動を妨害する意志はないことを示すための仕様だそうです。

公式フォーラムによると、開発は英語で行われているが日本語のできるスタッフが何人かいて、今後は日本語を含む各種言語による開発も行っていきたいとしています。今後の開発に期待大です。

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in ソフトウェア,   動画,   ゲーム, Posted by darkhorse

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