GIGAZINEが4月18日夕方から新サーバに移転します

上の画像は新しくGIGAZINEを支えるIBMのサーバです。今はもう既に新しいシステムに組み込まれ、ごぅんごぅんとうなりをあげてフル稼働しており、デビューの時を今や遅しと待ちわびています。

というわけで、本当は3月末から4月初めにかけて移転する予定だったのですが、次々といろいろな事態（うれしいことから悲しいことまで）が発生し、今日までずれ込むことになりました。とりあえず、「GIGAZINE、ついに新サーバへ移転完了」という記事が見えたら、それが新サーバです。何か不具合を発見した方はこちらから具体的な内容をできるだけ詳細に連絡していただけると非常に助かります。

今回は何がどう変わったのかという点については以下の通り。主にサーバやハードウェア、新サーバ開始に至るまでの裏話などに興味のある人向けです。
■新サーバの構成
IBM System x3200/Quad Core Intel Xeon プロセッサー X3210 2.13GHz×5台
HP ProLiant ML115/AMD Athlon 64 プロセッサ 3500+(2.2GHz、512KB L2)×1台

これらを必要に応じてオプションを付けたり外したりカスタムしたりいろいろなことをやって組み合わせ、負荷分散を行っています。

ロードバランサー1台
Apacheで処理するサーバ：3台
MySQLサーバ：1台
NFSサーバ：1台

ちなみに、マシンを選んだときの選定基準ですが、以下のような感じで選びました。

・IBM System x3200の場合
2007年9月末にリプレースした際のサーバが「IBM System x3200」だったから。つまり、続行というわけ。ただ、このサーバ台数を調達するのが意外に大変で、注文したときはちょうど品切れでしかも次回入荷未定状態だったため、注文した後に電話で「できるだけ早く欲しい！」ということを伝え、IBMの担当者が中国から届けられる様子を「本日中に中国を出る予定です！」などという感じでメールによるリアルタイム実況をしてくれました。対応も非常に良く、「さすがIBMだ」と感じました。

・HP ProLiant ML115の場合
以前にGIGAZINEで「各メーカーの最安サーバを比較検討してみた」という記事を書いた直後に2台をテスト用に購入し、そのうちの1台を投入した次第。値段の割に、サーバマシンとしては優秀でした。

これ以外にも、実際に組んでみるとルータが過負荷でくたばるので新しいものを購入したり、それでもだめなのでルータを自作したりもしました。このあたりの過程も貴重な経験だったので、そのうち記事化予定です。

また、サーバ同士を接続するスイッチングハブについても、丈夫なものを求めて何度も買い直しました。原因を探ったり、品質を見るために、保証が効かなくなることを前提にしてドライバーでネジを外してバラバラに分解して何のチップが使われているのか、配線はどうなっているのかまで確認。まるで出荷前に品質保証を行っている部署にいるような気分。おかげでこれだけで記事が1本できあがる予定です、お楽しみに。

あと、パケットが落ちまくるのでLANカードを段々とグレードアップしていき、最終的にはIntelのサーバ用NICに差し替える羽目に……。さすがにサーバ用となるとネットの通販でもすぐに届けてくれるところがなかったことに加え、テストまでの時間がなかったので、大阪から秋葉原まで編集部員が徹夜で自動車を飛ばして買いに行くという弾丸パシリ出張旅行もありました。

さらには、今後予想される想定アクセス数をシミュレーションするために編集部員ほぼ全員のマシンを各自の自宅回線からフル動員、時刻を決めて外部からアクセスさせて「お？お？おおお！きたきたー！」などというような感じのテストを深夜まで繰り返す日々。あちらの問題を叩きつぶせば今度は違う問題が発生し、まるでもぐらたたきのような状態になりながらも、着実に負荷を減らし、マシンのパワーを最大限引き出すための設定が練られていきました。このあたりのノウハウはネット上に多数あるいろいろな方のブログに書いてあるレポートなどを参考にしていきました。正直、書店に置いてある参考書よりもはるかに有用。改めてネットの偉大さを感じました。

というわけで、ソフトウェア編は新サーバにある「GIGAZINE、ついに新サーバへ移転完了」という記事へ続きます。