スケジュール管理ソフト「Sunbird」からGoogleカレンダーを更新する方法

イマドキのスケジュール管理と言えば「Googleカレンダー」なわけですが、やはりオフラインのローカルで動作するソフトウェア上でトータルにサクサク管理したいという需要もあるわけです。

そんな要望に応えてくれるのが、「Sunbird」という無料の予定管理ソフト。Firefoxを作っているMozilla Foundationがオープンソースで開発しています。

で、個人的な感想で言うと、確かにGoogleカレンダーは便利なのですが、ログインするのが面倒で使わなくなり、対してSunbirdならクリックして起動するだけで済むため、「毎日予定を入力して確認する」となると、なぜかいつもブラウザが起動しているのに、Sunbirdに軍配が上がってしまったわけです。しかし、自分の予定を相手に公開できないのは不便。SunbirdからGoogleカレンダーに入力でき、なおかつ相互に同期してくれればいいのに……。

というわけで、さらに突き詰めてSunbirdからGoogleカレンダーを更新するという「使わない人はおそらく絶対に使わない」であろう方法について解説します。
まずは記事執筆時点で最新版のSunbird 0.7英語版を以下のサイトからインストールします。

Mozilla Sunbird

「Next」をクリック

上にチェックを入れて「Next」をクリック

上にチェックを入れて「Next」をクリック

チェックが入っているのを確認して「Finish」をクリック

Sunbirdが起動するので「Tools」→「Add-ons」をクリック

「Install」をクリック

Sunbird 日本語パックをダウンロードし、選択してから「開く」をクリック

「Install Now」をクリック

「Restart Sunbird」をクリックしてSunbirdを再起動

日本語化されました

次にGoogleカレンダーと同期するために必要な「Provider for Google Calendar」をインストールするために「ツール」→「アドオン」をクリック

「インストール」をクリック

「Provider for Google Calendar」からダウンロードした拡張機能ファイルを選んで「開く」をクリック

「今すぐインストール」をクリック

「Sunbirdを再起動」をクリック

再起動後、「カレンダー」タブをクリック

右クリックして「新しいカレンダー」をクリック

「ネットワークのサーバに保存する」を選んで「次へ」をクリック

それから編集したいGoogleカレンダーにログインし、追加したいカレンダーのカレンダー設定を開き、「カレンダーのアドレス」から「XML」アイコンをクリックし、表示されたアドレスをコピーします。

「Google Calendar」を選び、アドレスを貼り付けて「次へ」をクリック

名前と色を決めて「次へ」をクリック

Googleカレンダーにログインするためのユーザ名とパスワードを入力し、チェックを入れたら「OK」をクリック

これで自動的に表示されるようになります。Sunbird上で編集すると、自動的にGoogleカレンダーの方も更新されますし、Googleカレンダーを更新すればSunbirdの側も更新されます。つまり、同期できるようになったというわけ。

メリットとしては、Sunbirdを起動するだけでGoogleカレンダーにログインできるということ、さらにその他のローカルなスケジュールと合わせて管理できるということ。実際にやってみるとSunbirdから入力できるというのはかなり便利です。以前のバージョンと違って起動速度や動作速度も実用レベルに改善されており、日本語も普通に入力可能であるため、ぶっちゃけ、Googleカレンダー入力専用フロントエンドとして使うこともできるレベルです。

なお、GoogleカレンダーとGmailを使うためだけのオープンソースなフリーソフト「G-App」というものもあり、パスワードを入力してのログインが不要になります。ログインする行為だけを省きたいのであればG-Appの方がいいのですが、デフォルトの表示タブがカレンダーではなくGmailなので、Sunbirdを使うことになった、というわけ。

もっと細かくいろいろな方面で同期させたい場合には「GCALDaemon」がオススメ。また、将来的には同じくMozillaで開発されている「Prism」が同じようなことをしてくれるかも。既に「GooPackage」というのも開発されており、実現性は高いかも。