サイエンス

宇宙の太陽光をレーザーに変換、エネルギーとして使う技術が登場


NHKの報道によると、大阪大学と独立行政法人宇宙航空研究開発機構などが、宇宙の太陽光を利用するための新しい技術を共同開発したそうです。

この技術は静止軌道上の人工衛星で太陽光を集め、そのエネルギーをレーザーに変換することで地球に送るというもので、人工衛星1つから原子力発電所1基分のエネルギーを送ることが可能とのこと。なにやらとんでもない技術のようです。

詳細は以下から。
NHKニュース 宇宙の太陽光利用 新技術開発

この記事によると、今回共同開発された技術は、人工衛星が集めた太陽光をレーザーに変換するための技術で、レーザーに変換する装置にクロムとネオジウムという金属を一定の割合で混ぜたセラミックを用いることで、太陽光のエネルギーの42%をレーザーに変換できるようになったというもの。


従来の変換技術よりも4倍以上効率が良く、実用化されれば赤道上空3万6000kmの静止軌道に打ち上げた1つの人工衛星から、出力100万キロワットの原子力発電所1基と同等のエネルギーを送ることが可能になるそうです。そして宇宙から太陽光を集めるため、天候に左右される地上での太陽光発電と異なり、常時エネルギーを得ることが可能になるとのこと。

とても画期的な技術ですが、マンガのようにレーザーの照準がずれて、どこかの都市が焼き払われたりするおそれはないのかが気になりますね。

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in サイエンス, Posted by darkhorse_log

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