「世界陸上」の真の舞台裏、運営がむちゃくちゃで現場は大混乱


8月25日から始まった「世界陸上選手権」ですが、その運営のむちゃくちゃさが段々と明らかになってきています。現場のボランティアの混乱状態は想像を絶しており、ついにIAAF(国際陸上競技連盟)からも苦情が来ているようです。原因はボランティアのシフトがめちゃくちゃになってしまっていること。ボランティアスタッフの掲示板の書き込みを読んでみると、どうやらシフトを管理するシステムのデータが消えた、あるいは不整合が起きている、などの問題が発生している模様。

さらに問題に拍車をかけているのが無償ボランティア以外に、むりやりボランティアさせられている大阪市職員や大会組織委員会(LOC:Local Organizing Committee)などの無責任さ。自分の担当以外は「我関せず」という役人根性を貫いており、各部署間での連携ができないという国際大会にあるまじき醜態を演じている模様。

その結果、エリトリア選手団の選手ら5人がなぜか大会組織委員会の用意した部屋に泊まることができず、1階ラウンジの床に毛布を敷いて寝るという非常事態も起きています。しかしこれは単なる「不幸な事故」ではなく、「起こるべくして起きたのだ」ということが以下の舞台裏を見てもらえればわかります。

詳細は以下から。
世界陸上:手配ミスで部屋ない エリトリア選手、床で一夜 - 陸上競技:MSN毎日インタラクティブ

つまり、事前に申告した人数内であったにもかかわらず、大会組織委員会が指定したホテルに行くと部屋がない。そのまま待機を指示されて待っていたが部屋は用意されなかった、仕方ないので1階ロビーの隅にあるラウンジの床に毛布を敷いて寝ることになったというわけ。

翌日、見かねた隣国のジブチ選手団が自室の空きベッドを提供し、相部屋で3泊したそうです。つまり、1日目は床で寝て、2日目~4日目は他国の選手と相部屋だった、と。この4日間もの間、運営委員会は一体何をしていたのでしょうか……。毎日新聞によると、

▽大会組織委の内山泰博広報室長の話
全体に選手・関係者の来日が多く、指定のホテルの部屋が足りなくなったのは事実だ。だが、別のホテルを用意していた。エリトリアの選手が床で寝たことは報告も受けていないし、確認していない。

ジブチ選手団によると大会組織委員会は「大混乱していた」とのことですが、混乱しているにしてもこれはあまりにもあまりなのでは……?

というわけで、運営の裏側を見てみましょう。ボランティアの方々は「チームアタッシェ」という名称らしい。掲示板に書いてあることなのであくまでも一例にすぎませんが、それでもいろいろなことがわかります。

世界陸上ボランティアサイト
http://2007osakavola.nomaki.jp/

掲示板を見ているとボランティアの方々の書き込みがかなりあり、それによるとこのホテルでの混乱は起こるべくして起こったという感じがします。以下の書き込みは毎日新聞が報じた内容のことだと思われます。

No.333ミラー

最大ホテルは部屋がなくなったのに、次から次に到着し大混乱でした。4時間まちなんてざらでした。昨日からこういう風になることは分かっていたのに、指揮系統がまるでなく、チェックインセンター(ホテルのではなくLOCが設置したもの)は機能不全に陥ってしまいました。

可哀想なのは選手の皆さんです。明日のマラソンに出る人は充分睡眠をとりたいのに、それもできず床で寝たり、ラウンジに毛布を持ち込んでホテルマンが抑えるのも聞かず寝てました。

No.336

オーバーブッキングのため、選手・関係者の宿泊ホテルは、当初の予定から大幅に変更されています。一国が別々のホテルということもざらです。ですので、明日からも我々アタッシェの担当国が変わったり、配属ホテルが変わったりすることが、予想されますが、我々ボランティアだけでなく、現場の人(ホテルの人も、市からの派遣の人も、外注の人も)すごく混乱していて、心身ともに限界の状況で凌いでいます。悪いのはLOC です。どうか、皆さん、みんなで力をあわせて、乗り切る覚悟でご協力、お願いします。本当に現場の人間は、もう誰が悪いという状況ではないのです。どうぞ宜しくお願いします>_<。

で、なぜこんな事が起きたのか?原因は2つ。1つは市職員によるボランティア(つまり日本国中から駆けつけた無償ボランティアの方々とは違う)と大会組織委員会(LOC)の無責任さ、そしてもう1つはシフトのシステムがぶっ壊れたか何かでトラブルが発生しているということ。

まずは1つめの市職員によるボランティアと大会組織委員会(LOC)の様子を見てみましょう。いずれも多くいるボランティアの方々を統括する役目です。いくら優秀なボランティアが多くいても、統括する人がいなければ烏合(うごう)の衆ですので、かなり重要な役目です。この統括する責任者達はユニフォームの色が一般のボランティアとは違い、「黒シャツ」になっており、いわゆる「責任者」らしい。しかしその無責任さは度を超えている様子。

No.293

長居エリアのインフォメーションは、半数ぐらいが大阪市職員ボランティアのようです。
急遽駆り出されたって感じで「よくわからない」と言われていました。
この方たちは、シャツのみの支給(もちろん1枚)のようです。
靴もミズノ製(なければ買う)か全くの無地の(革靴のような)物と
言われていました。この方たちも大変ですね。
私たちの志願応募ボランティアとやらされているボランティアで一緒に活動するので、
難しい部分もありそうですが、なんとか協力して楽しく頑張りたいと思います。

No.405

ボランティア事務局は、大阪市の職員、
大阪市の教員によって構成されているそうです
それも仕事のできない人が集まっている。。。
日本語が通じない人が多いです。

No.478

このホテル食堂設置のPCサポート不在の件については、ホテル巡回(?)黒シャツの方にも問い合わせましたが、「感知しない・言いたいことがあったら、フードの質問対応表に書いて出せ」と言われましたので、そうしましたが、その後、どうなっているのか、わかりません。電話でも問い合わせしましたが、「私は担当ではないので知りません」。「では、どこに問い合わせたいいのですか?」と聞いても、「さあ、知りません」という返事でした。

No.417

いわゆるボラの「責任者」と言われる黒いユニフォームの人達もかなり無責任で驚きっ放しでした。
挙句の果てに、ホテル行きのシャトルバスに乗り遅れて逆ギレする選手。バスは時間通りに出発する旨伝えたらその点は納得してたけど、次のバスが30分後だと言ったらまたキレました。彼女は何回もこういった大会に出てる様ですが、大阪は何もかも最悪だと言ってました。そんな事ボランティアに言われても!っていうかちょっと悲しいやん!でも「何もかも」って他にどんな事があるのかちょっと聞きたかった…。

No.286

なんでシフトすら直前にならないと組めないのか。
どんな小さな店でもシフトくらい事前に組むでしょう。
こんなに大人数が動くのに、たった数分で適当に人を配分する
その感覚、素晴らしいです。ホント。

No.389

ボラ係のシフトはめちゃくちゃです!
うちも現場で結局1から組み直しています

No.267

昨日、某巨大ホテルで、ホテルの移動を告げられた方は多いと思います
私もそのひとりです

で、今日から新しいホテルに行きました
そこで、少しシフトの内容がおかしいので、ボラセンに電話してみました
名前は聞きませんでしたが、聞き覚えのあるおっさん声
「えぇ~、○○さんは、某巨大ホテルですね」
「?昨日、ホテルのほうで変更を聞かされたんですが...」

話をしてみると、そのおっさんに言わせれば
「そんな発表、うちら知らん」という感じ

「○○ホテルで、黒いユニフォーム(かなんか忘れましたが)を着た男性が
多くのボランティアのホテル変更を発表したんですが...」
といっても、「こちらでは、巨大ホテルなので」の一点張り

結局、ボランティアセンターでシフトを管理している人と
ホテルの中で変更した内容が、ばらばらのまま
お互いに「うち、知らん」とほっちらかしにしているのです

自分達のメンツかなんか知りませんが、
あまりのいい加減さに、驚きました!
そして、それを堂々と言う恐ろしさ
言いすぎかもしれませんが、こんな人たちの下で、
普通の感覚で行動するほうが無理、というものです


もちろんこのような認識なので、先のホテルの床で寝ることになった件についても、問題の本質は以下のような点にあるわけです。

No.522

ネット毎日新聞「手配ミスで部屋ない」と載ってました。手配ミスなんてものじゃなく、そもそもシステムとしてなっていなかったと思うのですが、こんな甘い『手配ミス』という表現でいいのでしょうかね。

ネットでは「・・指定のホテルの部屋が足りなくなったのは事実だ。だが、別のホテルを用意していた。・・選手が床で寝たことは報告も受けてないし、確認していない。」との組織委広報室長の話が載っていました。

『報告も受けていない』『認識もしていない』ということが問題なんですよ!!組織委のみなさん。

別のホテルを用意していた?
『用意していた』のではなく《慌てて別のホテルを用意した》のが事実ではないのですか?端で見ていたらそう見えました。そうでなければ、多くの方を何時間もまたせることもなかったでしょう。

そもそもシステムとしてなっていなかった」という表現がありますが、掲示板を読み進めていくとコレが単なる誇張表現ではなく、文字通り「システムとしてなっていなかった」ようです。つまり問題の2点目ですね。どうやらシフトのデータが消えていた、あるいは整合性がなかったらしい。

No.265ミラー

今、速達で、また新たな「シフト表」と「ADカード及びユニフォーム受領票」が届いて、ビックリしました。

今度は24日と27日の「セキュリティのスタジアム周辺警備隊」です。

一体、どうなっているのかと、すぐにtel0570-07-2007へ電話しました。

すると、「システムがおかしくなって、わけがわからない。。。」という返事です。「調べて、後で折り返し電話する」と言われるので、
「それやったら、もう絶対折り返し電話がかかってこないことはわかってます。
ボランティアサイトのボードにもそう書き込まれているやないの!だから、この電話切らないで、今すぐ、返事してください!!」と、思わず怒鳴りました。

すると、「うぅ~ん。。。。」と絶句して、また「システムの障害で我々にもどうしてそうなったのか、わからないんですよ。。。。」とおっしゃる。

No.286

ここを見ていると、申し込んでいたのにデータが無くなって参加できない
方もいらっしゃるようで、言葉もありません。
何なのでしょう、この運営。
本当に信じられません。

データが本当になくなったのかどうかは確認できませんが、しかしシフト関係が異常なことになっているのは事実で、あらゆる問題がこのシフト関連に端を発しています。ざっと見ただけでも以下のような事態になっており、シフトだけでなく、各ボランティアに割り当てるユニフォームのデータなどの整合性もおかしくなっているようです。まさに大混乱状態。

No.468

自分もフード担当でしたが、活動日2日分を残して、3回目の活動の消失、4回目の活動についての変更予定を電話で受けました。
未だ4回目の活動が何かもわからない状態です。
掲示板を読む限りではBシフトで入っていた自分にとっては、変更点(AかCしか残っていない、ADの関係状変更業務の幅が狭い)が多いようで正直うんざりしています。
2月の末から今まで本部の対応には混乱しっぱなしでしたが、もう限界です。
変更業務についてや日程もまだわからないので、連絡がき次第できる範囲で対応しようと思ってます。

No.474

ユニフォームはボランティアに参加した記念になるものだと思いますし、それに、サイズを申告しているのにもかかわらず、多くの方が違うサイズを受け取る事態となっているようで、なんで準備していただけなかったのか疑問です。

No.429

まず、ボラ開始までにも(この掲示板内では日常茶飯時かも、ですが)シフト変更を申請したのに一向に連絡がなかったり、ユニ受け取りの連絡をしたら在庫がないので再入荷まで来るなと言われたりで不安爆発でした。シフトは何とか確認しましたが、ユニの連絡が活動初日までには来る約束だったのに、前日になってもこない…。初日ボラが幸いにも遅出だったので早起きしてユニを取りに行くと、上下ともにサイズが全く揃いませんでした。問合せた時には25日に再入荷すると言われてたんですが…。結局余っている大きいサイズを使用することになり、Sサイズの私がOサイズ…はっきり言ってTシャツお化けです。そんな不格好でズボンも脱げて落ちそうな状態では業務は難しいですよね??もちろん私も大会のユニを着ることが様々な点から意味を有していることだと理解していますが、用意もされず、着れないものを押し付けられたってどうすることもできません。そこで担当駅でボラをまとめている方に、せめて無地のベージュTの代用着を認めて頂きたいと相談しました。(ズボンはベルトを通してウェストを三回折り返し調整しました…)しかし、大会ユニの着用は必須なので、そのサイズのものを着用できないならボラしなくて良い、帰れと言われてしまいました。えぇー!?と唖然。その後ボラセンに連絡をとって頂き小さいサイズがないか電話しましたが朝同様在庫は全くなく、そちらでも対応は同じで着用できないなら参加を遠慮してほしいとのことでした。

No.388

以前、希望した日とシフトが違うことをボラセンターに連絡しました。
シフトを増やしてほしいと伝えましたが、結局増えませんでした。
今までのことを考えると、今言った事が即実現なんて、不可能かなとも・・・
組織委員会に、ボラ担当をなんとかしろ、とメールをしましたが、変わらずですし。
ボラセンターには、期待しないで連絡することをおすすめします。
現場で相談されてはいかがですか?
今のスタッフで回す、ことになりますが。

No.393

初日行きましたが本当に最悪、の一言でした。
せっかくこのボランティア業務を楽しみにして、専門用語を勉強したりして事前準備をしていたのに、全て水の泡。
シフト表通りに担当場所に行き、担当国をリストで確認しましたが、自分の名前がリストにない!
同じような人が何人かいて、最終的に名前がリストにあっても実は組織委員会の手違いで別の場所だったので移動するよう言われていた人も。組織委員会自らが「もうメチャメチャ」と言ってますが、こういう事をボランティアに言われてもじゃぁ私達は何かあったら誰を頼りにしたらいいのか、という感じです。
「人手が足りない」とか言ってるけど、単に人をうまく使えてないだけってすごく思いました。
結局ある国のアタッシェの手伝いをしましたが、何もすることが無く8時間のうち実務的な事をしたのは5分ぐらい。選手とも全く会わず、語学も使わず、必要とされてないかバカにされてる、と思わされた空しい一日でした。

No.400

8月25日にインフォメのボランティアしてきました。
どなかた書いておられましたが、
① 配属一覧に名前はあるけど、詳細の部門ごとの一覧には名前が無い
② 郵送でもらったシフト表の時間と実際のシフトの時間が違う
などなど、運営上の問題にがっかりです。

シフトなどの問題はLOCの人に言っても仕方ないですが
シフト間の業務引継ぎはいい加減で、
好き勝手にやってる感じでした。

インフォメなのに情報が錯綜していて
関係者用のたくさんある入場ゲートの詳細の情報がなくて
正しい案内ができなかったりして
今回の大会そのものの運営に非常に疑問を感じます。

No.395

私も昨日決められたホテルに行くと名前がありませんでした。指定されたホテルへ行っても長い間待たされ、挙句の果てにその国のアタッシェは人が余ってて、既に入られてる人に話を聞くとたいしてする事もなく、これ以上人を増やされても困るような感じでした。最初に割り当てられたホテルでは戦場のようで、1人で何カ国も持っていたり、いまだアタッシェがついてない国もあると聞いていたので、リエゾンにここで人が余っているなら、そこに戻れないかと頼んでも、他のホテルの事まで構ってる余裕はないと、言い返されただけでした。そもそもボランティアっていうのは、助け合いですよね。それを自分が忙しいからとか、自分の所は回ってるからっていうのだけで、知らん振りするなんて、おかしな話です。もう1人一緒にそのホテルに回された人も、ひどい言われ方をしていました。こんなに気分の悪いボランティアは初めてです。誰もが忙しい中、時間を割いて来られる選手の為に役に立ちたいと思って、相談しているのに、「愚痴を聞く時間はない」と一蹴されて、これのどこがボランティアなんでしょう??

しかしなんだかんだ言いながらも掲示板を見ていると、ボランティアの方々がいかに必死になってがんばってギリギリのところで運営を支えているかはわかります。そうであるにも関わらず、IAAFからクレームが。

No.463

IAAFからクレームが出たようです。
ボランティアの質が悪すぎると…。
ボランティアだけでなく、スタジアム内の学連の学生も最低だと。。
世界陸上に参加する者として最悪の事態だと思います。。

もう何もかもが破綻しているようです。残りの数日、大丈夫なのでしょうか……心配です。

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in コラム, Posted by darkhorse