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海外の安い専用サーバプランをいろいろ並べて検討してみた


日本ではおそらくさくらインターネットの専用サーバプランとメガファクトリーの「マゴハチライト」が格安専用サーバの部類になると思われるのですが、それよりも安い専用サーバプラン、あるいは対等に渡り合えそうな専用サーバプランを海外で漁ってみました。

Web2.0だなんだと言われて久しいこのご時世、少しでも安くウェブサービスをスタートアップしたい人やとりあえずテスト環境目的でお手軽に専用サーバを借りたい人向けです。

格安海外専用サーバ一覧は以下の通り。
まずは比較対象となるマゴハチライトとさくらの専用サーバを見てみましょう。これが基準となります。

セルフマネージド激安専用サーバー「マゴハチライト」

初年度費用:初期費用2万9900円+5800円×12ヶ月=9万9500円(12ヶ月契約の場合、それより短いと毎月の価格が高くなる)
CPU:Intel Celeron 1.7GHz
メモリ:256MB
HDD:40GB
OS:Fedora Core 5
転送量(月間):100Mbps共有帯域
特徴:メモリは初期費用5000円+毎月2000円512MBになる、データセンター所在地はシリコンバレー

SAKURA.AD.JP // 専用サーバ さくらの専用サーバ

初年度費用:初期費用2万9800円+6800円×12ヶ月=11万1400円
CPU:Sempron 2600+
メモリ:512MB
HDD:40GB
OS:FreeBSD 6.2-RELEASE、Fedora Core 6
転送量(月間):特になし
特徴:Webminを最初からインストールしてくれるのに加えて大抵のソフトウェアは最初から入っている

では、これに対抗できそうなものをピックアップしてみましょう。すべて年払いで比較し、1ドル=120円、1ユーロ=163円で換算しています。安い順にどうぞ。

ServerPronto - AMD Starter

初年度費用:初期費用69ドル+29.95ドル×12ヶ月=428.4ドル(5万1408円)
CPU:AMD 2000+
メモリ:256MB
HDD:40GB
OS:Red Hat 7.3/9、Fedora Core 1/2/3/4/5、Debian 3.1、Suse 9.1/9.3、openSUSE 10、Gentoo、Cent OS 3.3/3.5/4.1、Ubuntu、FreeBSD 4.9/5.3/5.4/6.0、OpenBSD 3.8
転送量(月間):200GB
特徴:Webminを最初から無料でインストールしてくれる

MegaNetServe - Value Dedicated Servers

初年度費用:初期費用40ドル+49ドル×12ヶ月=628ドル(7万5360円)
CPU:Intel Celeron 1.7 GHz
メモリ:512MB
HDD:80GB
OS:CentOS 4、Fedora Core、FreeBSD
転送量(月間):300GB
特徴:HDDは160GBにアップグレード可能、回線は10Mbps占有にすると199ドル/月になる

123Serv - Dedicated server hosting from 123-Reg

初年度費用:年払いなら初期費用なし(月払いなら49.99ユーロが必要)+39.99ユーロ×12ヶ月=479.88ユーロ(7万8220円)
CPU:Intel Celeron 2.0Ghz
メモリ:512MB
HDD:40GB
OS:Ubuntu Linux
転送量(月間):制限なし(速度規制もなしだが規約に注意)
特徴:データセンターはイギリスにあるPipexを利用するので転送量制限がない、独自コンパネを採用しておりほとんどのアプリケーションはインストール済み

SHINJIRU.COM - BASIC PLAN

初年度費用:年払いなら初期費用なし(月払いなら199ドル必要)+69ドル×10ヶ月(年払いなら2ヶ月無料)=690ドル(8万2800円)
CPU:Celeron D 2.4GHz
メモリ:1GB
HDD:80GB
OS:Cent OS 4.3/4.4、Debian 3.1、FreeBSD 5.4/6.1、Ubuntu 6.06、Fedora Core 4/5/6、SUSE 10.2、Windows Server 2000、Windows Server 2003
転送量(月間):1300GB
特徴:ApacheとMySQLとPHPはインストール済み、Windows系をOSに選ぶとIIS、あとからハードのアップグレードが可能

Go Daddy - Economy Plan

初年度費用:初期費用なし+67.99ドル(12ヶ月以下だと79.99ドルになる)×12ヶ月=815.88ドル(9万7905円)
CPU:Intel Celeron 2.0GHz
メモリ:1GB
HDD:120GB
OS:CentOS 4
転送量(月間):500GB
特徴:SSL証明書が無料、Google AdWordsとMicrosoft adCenterの50ドル分クレジットが付いてくる、シンプルなコントロールパネル付属

The Planet - Dedicated Servers

初年度費用:初期費用なし+69ドル×12ヶ月=828ドル(9万9360円)
CPU:Intel Celeron 2.0GHz
メモリ:512MB
HDD:80GB
OS:FreeBSD 6.2、CentOS 4/5
転送量(月間):750GB(アップリンク10Mbps)
特徴:無料でIPアドレスが5個もらえる、OSの選択肢にRHEL4やRHEL5が月15ドルで加わる、ファイアウォールやバックアップディスクなども付加可能でカスタマイズの幅が広い

XLHost.com - Dedicated Servers & Dedicated Server Hosting

初年度費用:初期費用なし+69ドル×12ヶ月=828ドル(9万9360円)
CPU:Intel Celeron D 2.53GHz
メモリ:1GB
HDD:80GB
OS:Cent OS 3.8/4/5、Debian 4.0、Fedora Core 3/4/5/6/7、FreeBSD 5.4/6、Ubuntu 6.10/7.04
転送量(月間):1000GB
特徴:無料でIPアドレスが5個もらえる、「Ready 2 Go」という無料オプションを選ぶとApache・MySQL・vsftpd・PHPが最初からセットアップされる

cari.net - Celeron D

初年度費用:初期費用120ドル+60ドル×12ヶ月=840ドル(10万800円)
CPU:Celeron D 2.8GHz
メモリ:1GB
HDD:250GB
OS:Fedora、SUSE、Trustix Secure Linux、Mandrake Linux、Free BSD、Debian、CentOS、Gentoo
転送量(月間):1300GB(アップリンク100Mbps)
特徴:OSは64ビット版を無料で選択可能、あらゆるものが申込み時にカスタマイズ可能

何を重視するかによって単純に値段の安さだけでは選択できない側面もあるかと思いますが、とりあえず初めてみるといった場合、これだけ選択肢があればなんとかなるのではないかと。ただし海外サーバの場合はPing値が高くなる傾向が強いのでレスポンスの高さが必須の場合は要注意。素直に国内のさくらにしておいた方がよいでしょう。


そんなわけなので、専用サーバでもっといい条件で安いのがあるとか、そういう情報があればトラックバックとかメールでお願いします。世界は広い……。

・2007/08/03 16:03追記
Go Daddyを追加しておきました。

・おまけ
「dedicated server」で検索していると途中でこんなものを発見して一瞬驚いた。

KIRIN_樽生一番搾り_Dedicated Server Quick Manual

「ついにキリンビールが専用サーバ業界に殴り込みか?!」と思ってしまいました。

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in メモ,   ネットサービス, Posted by darkhorse

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