メモ

オハイオ州にはある条件下なら罪を犯しても逮捕されない法律がある


国会議員や外交官には身分を保障するため不逮捕特権が認められていますが、これにちょっと似たシステムがオハイオ州では採用されているようです。

州法では不逮捕特権を「議会開催期間中の議会関係者」のほか、「選挙の行き帰り途上にある有権者」「職務中の裁判官や弁護士、行政官ら」「伝統的な礼拝の日の信仰の場やその行き帰り、儀式の最中やその行き帰り」について逮捕されないと規定しているのですが、これとは別に「議会や法廷内とその行き帰り、または日曜日、あるいは7月4日(独立記念日)には逮捕しない」という法律があるのだそうです。


もちろん、その日に罪を犯したからといって無罪放免になるというわけではなく、後日きっちり逮捕されるのだとは思いますが、ちょっと変わった法律であることには違いありません。

なぜこんな法律があるのか、詳細は以下の通り。
Obscure holiday law still in effect in Ohio | Mountvernonnews.com - Mount Vernon News

Lawriter - ORC - 2331.12 Days on which arrests may not be made.

これは1953年に制定された州法で、「何人も議会内や法廷内、あるいは日曜日、7月4日(独立記念日)には逮捕されない」と決められています。ただし、国家反逆や治安妨害などの重罪については例外となっているとのこと。「治安妨害」は州法では規定されていないのですが、オハイオ州で「乱暴な行為」と定義されているケンカや脅迫、分別のない騒音やしぐさ、侮辱、飲酒運転などの行為を「治安妨害」と見なすことになっているそうです。

1998年に1998年にこの法律を廃止する案がオハイオ州上院に提出されたのですが否決され、現在もこの法律は有効なものとして残っているそうです。

この法律(2331.12)の一つ前の項(2331.11)では不逮捕特権が定められており、こちらでは「議会開催期間中の議会関係者」のほか、「選挙の行き帰り途上にある有権者」「職務中の裁判官や弁護士、行政官ら」「信仰する宗教の伝統的な礼拝の日(キリスト教なら日曜や聖人の日)に信仰の場(教会)の中または行き帰り、信仰の儀式の最中または儀式への行き帰り」などに逮捕されることはないと定めています。こちらの法律については1999年に改正が行われているようなので、古い部分はきっちり修正されたようです。

Lawriter - ORC - 2331.11 Privilege from arrest.

ちなみに、この他にもオハイオ州法では「女性は公衆の面前でエナメルの靴を履いてはいけない」「既婚の男性は妻の同伴なしで飛行機に乗ってはいけない(ただし結婚後1年を経過している場合は除く)」などが定められています。

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in メモ, Posted by logc_nt

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