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アメリカのブロードバンドの平均速度は1.97Mbps、他国を下回る


アメリカのFCC(連邦通信委員会)に対して通信労働組合が提出したレポートによると、8万人のユーザーからの報告に基づいたアメリカのブロードバンド回線の通信速度は、平均して1.97Mbpsだったそうです。

そのレポートでは比較対象として、日本が平均61Mbps、韓国が45Mbps、フランスが17Mbps、カナダが7Mbpsであるとしており、アメリカのブロードバンド事情は他国に大幅に遅れを取っていると警告しています。

詳細は以下の通り。
U.S. Net access not all that speedy - USATODAY.com

この記事によると、アメリカの通信労働組合の代表Larry Cohenは、ブロードバンド回線の通信速度が平均1.97Mbpsだったという結果を受けて「人々は商業インターネットを始めた国が遅れているという悲惨な事実に注意を向けていない」とのコメントを出したそうです。そして現在ブロードバンドがビジネスにおいて不可欠であることを考えても、政策立案の段階で行動するのが重要だとしています。


なお平均速度ですが、トップはロードアイランド州で5.011Mbps、最低はアラスカ州の0.545Mbpsだったとのこと。

ちなみにFCCでは「ブロードバンド」の定義を200Kbps(0.2Mbps)以上としていますが、Larry Cohenは「ほとんどの国でブロードバンドと認識さえされない」としており、FCCのスポークスマンも、通信会社が「ブロードバンドサービス」と銘打って宣伝することができる通信速度の基準を引き上げるべきかどうかのパブリックコメントを5月31日まで受け付けていました。秋には結論が出される模様です。

やはり国土が広い分、回線網を整備するのが難しいのでしょうか…。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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