ゲーム好きで知らない者はいない「ファミ通.com」編集部に行ってきました


Wiiの価格が決まるという記事を書いた際に「ファミ通.com」の現場から更新していたブログにリンクしたわけですが、それが縁となって、「ファミ通.com」編集部に取材することができました。

今回はおそらく「ファミ通.com」について読者の方々が普段思っているであろう疑問点や、社内食堂「殿堂」についても取材してきました。

なんというか、「さすがファミ通だ」という感じがするので、ゲーム好きな人で将来的にはゲーム雑誌の編集部やニュースサイトで働きたいな~と考えている人にとっては非常に参考になるのではないかと。

というわけで、スタート。
◆エンターブレインに到着

これがファミ通.comのあるエンターブレインのビル。大きい……。


おそるおそる入り口から受付へ行くことに。


えーっと……


フィギュアが飾ってありました、いかにもという感じです。


これは受付。下にある円いのは人が乗ると光る仕組みです。


とりあえず受付で取材に来た旨を伝える……


受付の向かい側にはエンターブレイン発行の雑誌がいっぱい


なんだか波乱の予感!というわけで、いざ取材開始。

◆「ファミ通.com」と雑誌の「ファミ通」との関係は?

ファミ通.com(以下、Fと省略):
紙の媒体だとかファミ通と名前の付くメディアって10個ぐらいあると思うんですけど、もうその中の一つとして一応完全に独立しているサービスではあるんですよ。

GIGAZINE(以下、Gと省略):
ファミ通.comというのはそれ単体でポンとあるといういうことですか?

F:
そうですね。情報管理室という社内の記者チームが「ファミ通.com編集部」を兼任していて、私自身は、ブロードバンド推進事業部という部署で編成業務を行っている、という位置づけです。

G:
名刺にも確かにそう書いてありますね。名刺を頂いたときに「一体どういう位置づけになっているんだろう?」とは思っていたのですが……。

F:
ブロードバンド推進事業部は編成の立場として、各編集部のリソース、記事とかニュースを集約し、再構築したのがファミ通.comというわけです。

G:
なるほど。

F:
紙からスタートしている会社なので、紙ありきでそこにどうアプローチしましょうかっていうことをまあ一番最初に考えたわけです。なので、一番最初は独立した組織として編集部があったんですよ。

G:
今はないけれど、最初はちゃんと「ファミ通.com」で編集部があったということですか?

F:
そうです。最初に専任の人間が当時はたぶん10人くらいいたと思うんですけど、それが合理化していきましょうという流れがあるじゃないですか、その中で統合されたわけです。
たとえば、どこかで発表があるときに複数の編集部が行くということが当初あったんですが、それってマンパワーやリソースが非常にもったいないじゃないですか。逆に先方さんもそんなにたくさん席は用意しません、とかあったりして。なので、そこは取材用の専門のチームを作りましょうという形で今のようになったわけです。

G:
取材の専門のチームがポーンと行くような感じですか?

F:
そうですね。情報管理室が取材することでファミ通.comにも載るし、雑誌にも載るし、雑誌も「週刊ファミ通」だけではなくて「ファミ通PS2」だとか「ファミ通Xbox 360」だとかあるので、他にもどんどん載ると。そんな感じになっています。

◆ファミ通.comのブログについて

G:
それから今回もうひとつ、ブログっていうのありますよね。今回初めて見たんですけどいつの間に始まったんだろうと。

F:
一番最初に始めたのは4月くらいだったかな。

G:
今年に入ってからなんですか?

F:
ええ、4月くらいから「FFXI」のヴァナ・ディール通信ブログが始まって、その後にファミ通コネクト!オンっていうオンラインゲームの生活雑誌みたいな、オンラインゲームライフ応援雑誌みたいなのがあるんですけど、これのができましたね。あと、「オトナファミ」っていう大人向けの、大人向けといってもアダルトなものじゃなくてゲームからちょっと広げた、映画も見るし音楽も聴くしマンガも見るし……といった人をターゲットにしたのもありますね。
あとなぜかアマゾンさんがあったりとかBoy'sBeatっていう若手男性声優5人組のブログがあったりとかいう感じで日々増殖しています。
この辺はファミ通.comというよりも各編集部だとか雑誌の企画から出てきたものだったりと、PRに近いような感じの位置づけになっていますね。ただこのあいだのWiiの時や東京ゲームショウの時に使ったエクスプレスブログというのがありまして、ここは完全に情報管理室が更新運用している速報ブログです。

G:
速報ブログのこの写真は、携帯電話で撮っているんですか?

F:
そうです。モブログです。

G:
ちゃんとロゴ画像が入っているので携帯電話で撮ってパソコンに取り込んで更新しているのかと思いまして。これは独自システムで勝手に画像が入るようになっているとかそんな感じなんですか?

F:
ImageMagickというソフトを使ってすかしを入れているんです。

G:
なるほど、すごい。モブログでこういうのをやっているとは……ちゃんと現場からやるっていうのはブログの王道ですよね。海外だったらこういうブログも結構あるんですけど、日本だったら少ないじゃないですか、特に企業がやってるというものだと。

F:
本当はニュースのCMSがあるじゃないですか。このあたりが別にケータイで更新できてもいいかなと思うんですけども、現状のそういったCMSじゃ、あんまりないんですよね。まあシステム側が対応していないってだけで、やろうと思えばできなくもないかな、と。

G:
これはどういう感じで発表会の現場などから更新しているのでしょうか?

F:
これはブログと合わせて現地に撮影班を派遣しまして、さすがに動画に関しては自動で変換というのがないのでノートPCとデジタルカメラを持って行ってもらって、現地で撮ってここからここまで切って…という感じで編集してからエンコードかけてます。

G:
ノートパソコン持って行ってやったんですか、すごいですね。

F:
インターネットの情報でニーズがあるものって早いか深いかっていう両極端のどっちかじゃないですか。なのでウチはまずブログを使っての更新の部分に関してはもうとにかく早いものを出そうってことで、PS3の値下げとかWiiの発売日とかもそうですね。発表があった1分後ぐらいにはブログに更新して記事を上げているので。

G:
すごいですよね、あの速度は。あとよくサーバーが落ちずに持ちこたえたなあというのを感じました。Wiiの価格発表の時、似たようなことやっている速報ブログはほかに3つぐらいあったんですけど、結局ファミ通のブログ以外は落ちてましたよね、人多すぎで。

F:
一番危険だったのは、E3の時ですね。当初の予測を上回るアクセスが集まりましたね。なので、瞬間アクセス数で言えば、E3が毎年一番すごいんですよ。

G:
東京ゲームショウよりもE3の方が来ると。

F:
ええ、たぶん海外のお客さんも来られてるせいだと思います。現地のホテルで記事を書いて日本のサーバにアップしたのを海外からまた見に来ているというわけのわからないことになっています(笑)
E3の時は毎年アクセスが集中するのですが、万一ダウンしたら見に来てくれている方にも申し訳ないですし、なによりもせっかく速報出したのに見てもらえないのって、情報出す側としてもすごく寂しい気持ちになるじゃないですか。なので、あらかじめ会社にお願いしてサーバの増強をさせてもらって、かなり余裕がでましたね。ただプロセスの設定をちょっと間違えていて、Wiiプレビューの時はサーバ増強した割にはつながりにくい状態が15分ぐらいあって、すごく焦りました。

G:
ああ、突然重くなって「アレ?大丈夫なのかな?」という時がありましたね。あの後突然軽くなったんで、何が起きたんだって。

F:
あの時にちょうど裏であわててコンフィグ変更していました(笑)

G:
なんと(笑)
あと、いろいろ速報を載せてますけど、ブログで掲載したWiiの時以上の勢いで人が見に来たことってあるんですかね。

F:
PS3値下げ発表があったこともあり、TGSはやっぱり凄かったですよ。Wiiの発表会が9月14日にあってTGSが22日からじゃないですか。で、PS3の値下げの記事がブログの方でかなり早いタイミングで出たんで。Wiiはアクセス傾向としては細く高くだったんですよ。

G:
細く高くとは?

F:
瞬間的なアクセスがものすごく多かったんですよ、ホント尖っていたんです。PS3の場合は若干それが太くて、やや低かったんですが、割と太かったんで、足し算していくとトータル的にはPS3の方が多かったんじゃないかな。インパクトとして大きかったんじゃないかと。

◆編集部の様子

雑誌メインのフロアだとこんな感じ


こっちはネットメインのフロア、ちょっとすっきりしてる


◆大体スタッフは全部で何人いるのか

G:
スタッフは何人ぐらいいますか?

F:
ウェブ専門の人ということになると数名になります。逆に記者が十数名いるって感じですね。だから厳密にファミ通.comに関わっている人間というと結構多いですね。専門の人間は、というと少なくなってしまいますが。

G:
専門の人間というとシステム関連ということになるのですか?

F:
そうですね。システムとデザインと、あとメールマガジンとかウェブ周りの運用ですかね。

G:
デザインというと、社内で正社員としてデザイナーを持っているのですか?

F:
いえ、私がやっています(笑)
専門の技術者っていうのはコストもかかるじゃないですか。僕自身は96年頃からインターネットの情報サイトに携わっていて。もう今はないんですけど、覚えてる人もいるかもしれないのですが「ゲームバスターズ」というサイトです。アレをやっていたおかげで、勝手もわかっていましたから、スタートは早かったですよ。

G:
なるほど、それで突然ファミ通.comが立ち上がったんですね。

F:
PS2が出たときだから2000年の3月だったかな。名前はまだエンターブレインに変わる前のアスキーの時です。会社名がアスキーだった時代にファミ通.comがスタートして、それから紆余曲折があって今に至っています。

◆1日のおおまかな一般的スケジュール

G:
1日のおおまかな一般的スケジュールというか勤務体制はどんな感じなんですかね?

F:
ネットの部隊はですね、朝10時から夕方6時までというのがメインの時間帯です。ただポケモンの発売日だったりすると個人的に買いに行きたい人とかいたりするんですよ。そういう時は、じゃあポケモン出社してもいいよ、とか許可出してあげてますね。
ファミ通.com専属メンバーの中にもポケモン大好きな人がいて、お昼過ぎくらいに「買ってきましたよー!」って喜んでいたりとかしますね、モチベーションが上がるので良いかなと思っているんですが(笑)

G:
そのあたりはファミ通らしい雰囲気ですね。

F:
ゲームが好きな人がやっぱり多いですね。で、まあ朝は10時とか11時から出社して、ネット系の仕事としてはアクセスログを見たりとか、サーバに問題ないかとかその辺をチェックして、それから打ち合わせとかして、14時とか15時ぐらいにお昼ご飯が入って、後はデザインの続きやったり書類や企画書つくったりとか。で、夜は本当は6時で終わりなんですけど8時ぐらいからメールマガジンをやり始めたりして11時ぐらいに帰ろうかなっていうのが一般的ですね。

◆昼食などはどうしているのか?

これが社員食堂、その名も「殿堂」


これがメニュー。上にある赤いところには日替わりメニューが普段は乗っています。


中はこんな感じ、ピッカピカ


ちょっとしたコンビニレベルですね、ものすごい充実っぷり


G:
お昼ご飯について、エンターブレインには社内食堂があると聞いているのですが、大体みんな社内食堂ですませるんですかね。

F:
そういう人が多いですね。近くにお店があんまりないというのもあるんですが(笑)
市ヶ谷の方まで出るとちょっとあったりするんですけど、15分ぐらい歩かないといけないので。ただ麹町の方に凄い旨いカレー屋があってですね。そこはたまに15分かけてでも行きたくなっちゃいますね。

G:
今までの取材で社内食堂を持っているというのは初めてなんですけど、これはここに移る前の三軒茶屋の頃からあったんですかね?

エンターブレイン広報(以下、F2と省略):
今回ここにオフィスを構えることになって、外注のケータリングをやっているサービスさんと、食堂の設計から入っていただいて本格的につくって、なるべくあたたかく美味しい物を食べられるというようにしました。

F:
Googleには負けませんよ。冗談ですけど(笑)

G:
社内食堂をしっかり作り込もうとなったのは社内から要望があったんですか?

F2:
福利厚生に近いですね。

F:
一食大体300円ぐらいで食べられるんですよ。大変助かってます(笑)

F2:
値段設定もいくつかあるんですけどね。スペシャルメニューっていうのは500円、あるいは600円という感じでちょっと高いんですけど、「うな丼」とか「ステーキ」といったいいものが食べられたりとか。

F:
お金がないときは150円ぐらいのそばとか。いろいろなヒエラルキーがあらわれます(笑)

G:
ということはピンからキリまでそろえてるって食堂なんですかね。

F:
大体種類は常時、4種類か5種類ぐらいですよね。

F2:
まあ定番という感じですね。カレーやうどんは必ずあるとか。

G:
大学の食堂みたいな感じですね。

F:
ええ、まさにその通りです。
◆編集部の自慢

G:
他のニュースサイトと比べてここは負けられないとか、オフィス環境の自慢とかありますか。

F:
ニュースサイトとしてはファミ通という名前でやっているんで、頑張っていますよ。凄く頑張っています。あと2階にイベントスペース「WinPa」というのがあります。

これがそのイベントスペース


真ん前のスペース


ちゃんと照明も完備、いろいろな演出が可能


こんな感じ。スモークも出るらしい。


G:
ここでイベントをやったりするんですか?

F:
ええ、雑誌の読者さんを呼んでゲーム大会をやったりとか、ゲームクリエイターさんをお呼びしてトークイベントをしたりとか、いろいろやっていますね。

G:
会議室の延長というわけではなくイベント用ということでつくったんですか。

F:
ライトがあって舞台があって。これも、紙やネットにとどまらない、新しいメディアのあり方を実現すべく、といった、社長の強い意向ですね。

G:
すごいですね。レベルが一歩上の方に行きましたね(笑)

F:
みんなで楽しめるっていうのがいいんじゃないかなぁ。エンターブレインって言う社名はエンターテイメントのブレインになろうってことなんですけど、楽しいことをみんなでわくわくしながらつくっていけたらいいんじゃないかと。その楽しさが記事を書いてる人間の指の先から伝わっているんじゃないでしょうか。

G:
まだ他にもあるんですか?

F:
ジュースが80円とか、無線LANがあるとか。あと他にもマッサージルームがあるんですよ。

G:
編集部系はマッサージルーム多いですよね。

F:
あ、マッサージ椅子とかじゃないんですよ。先生が来るんですよ。

G:
え、部屋としてあるんですか?

F:
ええ、部屋があるんです。

G:
それもここに新しく移動してくるにあたってつくったということなんですかね?

F2:
それは前からありましたね。2、3年前ぐらいからですけど。日と時間を決めて先生がいらっしゃるという感じで。

G:
それはなにか要望みたいなのがあったんですか?

F2:
それも福利厚生ですね、やっぱり。人事がいろいろ検討して。社内でスキルアップのセミナーをして外部から先生に教えてもらったりとか。そういうのを人事が企画するんですよ。

G:
その延長でマッサージルームつくろうって話になったんですね。他にも何か面白いことはありますか?

F:
えーと、そうですね、靖国神社が近いので3月にお花見イベントをやったりとか、夏にバーベキューをやったりとか。ビルの周囲に庭みたいなところがあるんですよ。そこでバーベキューをすると隣のマンションに煙がいっちゃうんですけど、スミマセンって謝った後にみんなで肉を焼いたりとか、かき氷とかもありましたね。次の日エレベーターホールが焼き鳥くさくなってました(笑)

G:
すごいですね。そういう風にイベントとかっていうのは。

F2:
食堂でワールドカップ観戦したりとかも。お酒・つまみは無料で。

F:
食堂にビールがあるんですよ。仕事に差し支えない範囲で飲んでよしって。

G:
すごい判断ですね(笑)

◆記事作成や取材で苦労したエピソードや伝説のエピソード

G:
記事作成で面白い話ってありますかね。

F:
今日、急遽現役記者が取材でこられなくなってしまったので、ファミ通.comではなく、私が前職で記者やっていたんでそのときの話をちょっと考えてきたんですけど、良くある話としては取材しているときにテープがまわっていなくてとれてなかったりとか(苦笑)
ほかにもエイプリルフールにゲームメーカーさんが嘘リリースを流してくるんですよ。96年とかそのぐらいの年でしたね。当時僕らはウブなので、ホントかウソかわからなかったんです。某社さんが某人気キャラを18禁に進出させるとかいうネタがあって、僕らそれをマジメに一生懸命書いちゃった、なんてことも(笑)
あと、差出人不明の写真が届いちゃったりとか。

G:
なんですか、差出人不明って?

F:
新しいゲームハードが出ますってことで、写真付きのメールが届いたんですよ。これなんだろう、SEGAって書いてあるし、ドリームキャストって書いてあるけど、何かな?、と。で、その日セガが何か発表する日で、まさにこれじゃーん、なんで写真があるのってなって。そのときは載せるか載せまいか迷ったんですけど、現地取材が行っていたので、電話して「ボタンの上の色は何色だった?」「青だった」「合ってる!」とか「右のボタンは?」「ミドリ」「合ってる!これ本物だ!」ってなったわけです。

G:
なるほど、一応本物かどうかってことで確認をがんばってやったわけですね。

F:
ええ、そのまま確認なしで載せちゃうとマズイじゃないですか。あ、ファミ通.comになってからの話を思い出しました。これは記者から聞いた話ですけど、E3の帰りにACアダプターが爆弾と間違えられて、これは何だと言われたんですね、空港で。200Vの変換器とか付いてて大きかったんですよ、それで入念に調べられてエライめにあったみたいです。

・こんな読者の方に読んでもらいたいという想定している読者層

G:
ゲーム好き以外に想定している読者層ってありますかね。

F:
今見に来てくれているのはゲームメーカーの方、あと中堅ぐらいのゲーム好きの方というイメージを持っているんです。で、もっとライトな方や、知り尽くしちゃってるコアな方にも喜んでもらえるようなことはちょっとやりたいかなと思っています。検索して来てくれる方も多いのですが、Googleさんでページランクがあるじゃないですか、あれの一番の欠点って、ブログなどを持っていない初心者の人、htmlもわからん、リンクってどうやって貼るの?といった方がページランクの評価に参加することができない点だと個人的には思うんです。初心者だとすごく役に立つと思ってもホームページを持ってないしブログもやってないからリンクが貼れない。でも普通の情報に飽き足らない人はWeb2.0を論じる記事とかにがんがんリンクしてそういう人が好むページは上にくる。でも初心者向けのコンテンツはなかなか上がってこない、のではないかな、と思うんです。
なので、ファミ通.comはそのあたりのコンテンツも置くようにしているんです。これからオンラインゲームを始める人向けの記事だとか。だからそういうのを見ていただけると嬉しいっていうところはありますね。ゲームのソフト系の情報はほとんど網羅しているので、カタログ的に見ていただけるといいんじゃないかな。

・サイト閲覧のコツ

G:
サイト自体のデザインなんですが、どういった導線を考えてつくってるんですかね。

F:
概ね時系列順で並んでますね。アクセス数で一部操作しているところはありますけど、厳密な時系列順だとRSSを使ってもらえればいいかな、というのがありますね。RSSはほぼ100%、完全な時系列順です。

G:
昔とちょっとデザイン変わりました?

F:
実はこのデザイン6番目です(取材当時)。10月16日に7番目のデザインで再立ち上げしました。今、ランキングは、販売ランキングしかやってないんですよ。でも期待の新作ランキングっていうのを今度新しく始めようかなと。遅ればせながら、CGM、コンシューマージェネレーティッドメディア系を推進していきます。あと今ウチが一番力を入れているのは動画なんですけど。

G:
右肩にある動画はずっと流れ続けてるんですか?

F:
トップページのここでは、流れ続けます。FireFoxとOperaでは、CMだけ流れて止まっちゃいますけど。ただちょっとこの大きさとかこの位置ってすごくいいんですよ。デザインに愛着もあるんですけど、例えばこれがテレビみたいに流れっぱなしでこっちの方だけでニュース読んだりとか色々投稿したりできるっていうのもアリなんじゃないかなと最近思っていて。
今ファミ通.comってあんまり動的にページつくってなくて静的なのがほとんどなんですよ。ブログとかに関しても静的で。ちょっとトップページだけでもカスタマイズできるようなことをしてみようかな、でも負荷もかかるしどうしようかなっていう。

G:
リニューアルをかなり繰り返しているっていうのは、一定のタイミングでリプレースかけてるって感じなんですかね?

F:
やっぱ見た目に飽きてしまうんで、本当はユーザビリティを考えるとインプレスさんみたいに変わらないというのが望ましいといえば望ましいんですが、読者の方がお持ちのPC性能や画面サイズが向上したり、ファミ通.comで扱ってるゲームのハードが増えてきたりとか、まだ分からないんですけどもWiiとかPS3ってブラウザ付くじゃないですか。多分こういうサイズで見られるんじゃないかなとか、時代に合わせて変えている、って感じです。

G:
なるほど、そういうのを考慮しないとだめなんですね。

F:
ドリームキャストが市場を席巻していた頃は、ドリームキャストでも見られるページにしていました。専用のページではなく、ドリームキャストでも見られるように調整したページがあって。PC以外のプラットホームとしては、携帯電話向けにファミ通DXというサービスを有料でやってたりするんですよ。情報に関しては無料化していく流れでしょうから、そこは変わろうとしているところだと思います。

◆こんなシステムで運営してます

G:
なるほど。システムはどんな感じで運用してるんですかね。

F:
ウチはサーバに関してはそもそも動的に出したりするつくりではないんですけど。増強したばかりですし、しばらくは安泰ですね。逆に言うと増強してるってことはアクセスが増えているということでありがたいことです。裏でCMSを動かして記者が世界中どこにいても記事を更新できるというような状態がベストですね。

G:
ファミ通.comの今の更新はCMSで記者が更新したら反映されるってことですか。

F:
そうです。流れとしては上長が内容をチェックしたりとかいうのもあるんですけど、レベルの高い記者であれば自分でチェックしてそのままアップしてます。

G:
なるほど。それだと記事が出るまでが早くなりますね。それはいつ頃からやっているんですか。

F:
一番最初はHTMLに手打ちだったんですけど、そこまでスキルを持っていない記者も当然いるわけじゃないですか。だから2001年か2002年頃にCMSを入れて。

G:
かなり早いほうじゃないですか。

F:
そうですね、その辺は先を行ってたかもしれません。テーブルタグなんかもActiveXで入力窓を作って、ワードみたいに罫線引いてくと、表組みになったりとか。時代にマッチしたCMSにどんどんバージョンアップしています。

・今後の方針(こんな感じの展開を予定しています、など)

G:
それでしたら今後の方針はどんな感じで考えているんでしょう?

F:
今は見た目しか変わってないので、次は見た目以外の部分を変えたいですね。さっきちょっと話したんですけどユーザー参加系のものをもっともっと増やしていきたいな、と。

G:
具体的にはどんなものですかね。Wikiとかも考えてるんですか?

F:
Wiki楽しそうですねやりたいですね。やりたいんですけど、まずは手堅く、まだヒミツなんですけど面白いことを考えてます。音ログとかMixiミュージックみたいな、聞いている音楽が記録されるサービスのゲーム版とか面白いな(“レビューログ”という名前で11月6日にスタートしました)。今日買ってきたものとかを自分で記録していって同じ嗜好持っている人と友達になれたりとか、RPGで途中で詰まってたらみんなで教えあえて、それでもダメなら攻略本どうですかとか(笑)

G:
凄い作戦ですね(笑)

F:
いちゲーム好きとして、あったら面白いなと(笑)
ネットで検索して答えを得るのも楽しいんですけど、初心者に優しくないところがあったりして。本の良さって、必要なことだけを綺麗にまとめてるところ、と思うんですよね。

G:
PCゲームなんですが、どうしてパソコンの攻略サイト見ながらゲームしないのって聞いたら「だって全画面でゲームしてるのにどうやって見るんだよ」って言われて。

F:
ええ、そういう意味もあって、携帯電話で見られる攻略情報サービスをやっています。ゲームやりながら見られるようにって。

G:
ゲーム攻略系のブログとかWikiとの連携とかは考えてないんですか?

F:
Wikiのまとめサイトをつくる人のモチベーションっていろいろあると思うんですけど、みんなの役に立ちたいとか、アフィリエイトでお金儲けしたいとか、単純に自分のための備忘録だったりとか。その辺をうまくシステマチックにまとめることができるような役割というか機能に、ファミ通.comがなれたら嬉しいですね。

G:
ゲーム関係だとイベントとかで節目節目があると思うんですけど、そのたびにページビューが上がったり下がったりを繰り返すんですか?

F:
えーとですね、大体やっぱりE3とTGSが天辺にくるんですけど、夏休みはちょっと上がりますね。あと7月と10月・11月・12月、2月とかは大きなタイトルが出るんでちょっと盛り上がりますね。来年E3が縮小するということで、どうなるか。でも、発表会などにはいつも全力を注いでいますので、応援よろしくお願いします(笑)

G:
あと、編集部員というか、エンターブレイン社員で、ネットとかやる人は多いんですかね?

F:
うーん、どうでしょう? Mixiやってる人はよく見かけます。後ろ通るとみんな画面がオレンジ色とかあります(笑)

G:
エンターブレインとしては今後、インターネットではどういった展開を考えてますかね?

F2:
もちろんネットはどんどん行けということで、携帯電話もですが。

F:
東京IT新聞ってあるじゃないですか。ネットですでに読んでる情報をなんでわざわざ紙にするのってどうなのかなぁ、と最初は思ったんですけど、現物を手にするとやっぱりいいんですよ。まとまってて読みやすくて。いいとこどりできます。

G:
なるほど、まとめるという意味では雑誌はまだまだ現役と言うことですね。あと、ゲームのニュースサイトってゲーム画像などはどういう理由で載せていいとか、これはだめとか決まっているのでしょうか?

F:
ゲームメーカーさんに、ネットでの掲載範囲を確認しています。

G:
実際、プレスリリースに使っているものに関しては使っていいってポンポン来ますよね。

F:
また古い話になっちゃいますけど、96年ごろだったか、まだケータイも高価で、草の根ネットとかニフティのフォーラムとか全盛だった時代、インターネットのゲーム情報サイトってぜんぜん認知されていなくて。当時はネットで使っていい写真くださいってお願いをして「ネットってなんですか?」「メールってなんですか?」って聞かれたりして。苦労したなぁ。「jpegをメールに添付して送ってください」、って言っても通じないので郵送でポジや紙焼きを頂いて、それを全部スキャンして加工してアップして、ということをやってましたね。

G:
なるほど、GIGAZINEでも食べ物系だとそういうのが時々ありますね。本日はありがとうございました。


次回、「現代が3時間でわかる情報誌「ダカーポ」編集部に行ってきました」…乞うご期待。

in インタビュー, Posted by darkhorse_log