Amazon.co.jpの悪質なレビューを削除するサービスが登場、価格.comや楽天も対象に

大手通販サイトAmazon.co.jpには、ユーザーのレビュー（実際に購入していなくても書き込み可能）が掲載されていますが、第三者や競合企業による情報操作、悪質な書き込みなど、風評被害につながる悪質なレビューを削除するという企業向けのサービスが登場しました。

以前2ちゃんねるの投稿を無理矢理削除し、100万円で書き込んだ個人を特定する「WEBチェッカー」というサービスがあることをお伝えしましたが、このようなサービスに対する潜在的な需要は決して少なくないということのようです。

詳細は以下から。
パフォーマンス・マーケティング、評判管理対策「Amazonレピュテーションマネジメント」提供開始 - パフォーマンス・マーケティング株式会社

このリリースによると、ネット上での風評被害の対策を手がけるパフォーマンス・マーケティングという会社が、Amazon.co.jpに掲載されている悪質なレビューを削除する「Amazonレピュテーションマネジメントサービス（Amazon RMS）」を開始したそうです。

「Amazonレピュテーションマネジメントサービス」は、Amazon.co.jpのレビューが誰でも参加できるものとなっているため、第三者や競合企業による情報操作、悪質なレビューなどが書き込まれた結果、出版会社や著者、メーカーが風評被害を受けるケースが多数存在していることを受けたサービスであるとのこと。

実際にどのような手法を用いるのかは明らかになっていませんが、同社が手がけてきたSEO対策を応用した検索結果の最適化やネガティブワードの関連検索削除、ブログ、掲示板削除といった独自ノウハウが用いられるようです。また、今後はAmazon.co.jp以外にも大手比較サイトや旅行関連のポータルサイトに対しても同様のサービスを提供していく予定であるとされています。

パフォーマンス・マーケティングの公式サイト。トップページにAmazon.co.jpだけでなく、楽天や価格.comのレビューについても同社が提供するサービスの対象である旨が記されています。
誹謗中傷対策・風評被害・評判管理｜パフォーマンス・マーケティング株式会社

同社が手がけるサービスの一例。ブログや掲示板での悪質な書き込みを削除するというもの。なお、削除成功率は2月17日12:40現在98％（183件の依頼に対して）であるとされています。
誹謗中傷・ブログ削除｜パフォーマンス・マーケティング株式会社

続いては検索結果の最適化サービス。製品に対する悪評などを掲載しているWEBページを検索結果の下位へと押しやるという内容です。
検索結果最適化（逆SEO）｜パフォーマンス・マーケティング株式会社

会社名などで検索すると「倒産」「ブラック」「悪徳」などの関連ワードが表示されてしまう場合に、関連検索ワードの表示を削除するサービス。
関連検索ワード表示・削除｜パフォーマンス・マーケティング株式会社

掲示板やサイト運営者を調査し、特定するサービス。
掲示板・サイト運営者調査・特定｜パフォーマンス・マーケティング株式会社

巨大掲示板「2ちゃんねる」に書き込まれた内容を削除するサービス。ちなみに削除にあたっては「dat落ち」「過去ログ倉庫」対策を取るとしているため、どうやら該当するスレッドが埋まるまでひたすらレスを書き込み続けるなどの力技を用いるようです。
2ch対策・2ちゃんねる対策｜パフォーマンス・マーケティング株式会社

風評被害に繋がりかねない情報が削除されるようになる反面、製品の不具合などのユーザーにとって必要な情報まで「悪質」であるとして削除されかねない可能性や、スレッドを無理矢理dat落ちさせることで、書き込まれていた有益な情報まで閲覧出来なくなってしまう可能性があることを考えると、そのようなサービスが必要とならないネット社会になることを望みたいものです。