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年を取るとともに食べ過ぎて太る理由が判明


ゼーン・アンドリュース博士(モナッシュ大学の生理学部門と神経内分泌学者)がネイチャー誌で発表したところによると、人間の脳の中にある食欲をコントロールする細胞が時間とともに劣化し、結果として飢えを増加させ、私たちが年を取るとともに体重が増える潜在的原因になっているそうです。

さらなる詳細は以下から。
Killer Carbs: Scientist Finds Key To Overeating As We Age

アンドリュース博士の研究結果によると、食べた後にフリーラジカル(遊離基)によって食欲を抑える細胞が攻撃されることを発見。この減退作用は炭水化物と砂糖の豊富な食事ではより顕著だったとのこと。


つまり、炭水化物と砂糖をより多く摂取することによって、食欲をコントロールする細胞が傷ついてより多く食べるようになってしまう、と。そして、食欲を抑える細胞が攻撃されて傷つくことによって、食事を必要とする欲求と食べるのをやめるという脳への命令がアンバランスになってしまうそうです。

アンドリュース博士いわく「25歳から50歳の大部分がこのリスクを持っています。過度に食べないように命令するニューロンが絶滅状態になっています」とのこと。

まず、胃が空の場合、それがトリガーとなって「グレリン」というホルモンが「空腹である」と脳に通知することになっており、満腹の場合にはPOMC(プロオピオメラノコルチコトロピン)を生産するニューロンが動き出すそうです。しかしながら体に作成されたフリーラジカルはPOMCニューロンを攻撃するため、このプロセスによってニューロンが必要以上に退化、私たちの飢えがいつ満たされるかに関する判断に影響しているとのこと。フリーラジカルはさらに飢えに関するニューロンを攻撃しようとしますが、これらは分離するタンパク質(UCP2)によって保護されるそうです。

アンドリュース博士は、欲求を抑える細胞の減少が成人の肥満の複合条件の1つを説明するかもしれないと言っており、「この20~30年にわたって近代社会においてますます普及するようになった炭水化物および砂糖が豊富な食事は、私たちの体に対してこれほど多くの圧力となっている」としており、細胞が劣化する原因になっているとしています。

何が何だかよくわかりませんが、要するに、炭水化物と砂糖の過剰摂取は良くないということのようです。

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in メモ, Posted by darkhorse

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