メモ

SF映画やアニメなどに出てくる「ワープ航法」は実現可能


光の速度よりも速く移動する方法がある、らしい。これはいわゆる「ワープ航法」と呼ばれるもので、恒星間航行の方法である「超光速航法」とは違い、実現可能であるというのがポイント。

一体どういう理屈で可能なのかという詳細は以下から。
Star Trek warp drive is a possibility, say scientists - Telegraph

物理学の準教授であるGerald Cleaver氏とRichard Obousy氏によると、既存の物理学の法則を破ることなく、光の速度を超えて移動する方法は実現可能だそうです。この並はずれたことを実現させるためには宇宙の反重力である「暗黒エネルギー(ダークエネルギー」を利用する必要があるとのこと。

ダークエネルギー - Wikipedia

ダークエネルギーとは、宇宙全体に広がって負の圧力を持ち、実質的に「反発する重力」としての効果を及ぼしている仮想的なエネルギーである。

宇宙定数はアルベルト・アインシュタインによって、静的な宇宙を表すような場の方程式の定常解を得るための方法として最初に提案された(つまり、実質的にダークエネルギーを重力と釣り合わせるために用いた)。

このダークエネルギーの真の正体は現状ではほぼ推測の対象にすぎない。ダークエネルギーは一般相対論の宇宙定数(Λ)で表される真空のエネルギーではないか、と考える人々も多く、実際、これはダークエネルギーに対する最も単純な説明である。宇宙定数は、時間や宇宙膨張によらず宇宙全体に存在する一様密度のダークエネルギーと解釈できるからである。これはアインシュタインによって導入された形式のダークエネルギーであり、我々の現在までの観測と矛盾しない。ダークエネルギーがこのような形をとるとすると、これはダークエネルギーが宇宙の持つ基本的な特徴であることを示すことになる。

相対性理論によると、光の速度を超えることはできないのですが、これはあくまでも「フラットな宇宙」の場合において当てはまる出来事であり、宇宙それ自身については速度制限はないとのこと。つまり、このダークエネルギーを使って「バブル」を形成することによって宇宙の断片を収縮させ、移動させるというわけ。感覚的には「波に乗るサーファー」のようなものだそうです。宇宙船はこの「空間の泡(バブル)」によって押され、なおかつこのバブルは光速より速く移動するとのこと。

また、この新しいワープドライブは「ストリング理論(弦理論)」に近づき、宇宙が多次元で構成されていることを示すそうです。現在の私たちは高さ・幅・長さ・時間によって構成される4次元までは認識できますが、このストリング理論によると合計で10次元まで存在し、宇宙船を光速よりも速く推進させるやり方によって、ダークエネルギーの強さを変更することができるかもしれないとのこと。これは10次元の次元的大きさを変更することによって可能になるとしています。

もう何を言っているのかさっぱりわかりませんが、実際に実現するのは「いつ」になるのでしょうか……。

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in メモ, Posted by darkhorse

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