役立たずのCapsLockキーを撲滅するキャンペーン

キーボードにはいろいろな機能のキーがあるが、ここまで世界中から存在意義について疑問を投げかけられ、機能を入れ替えられるキーとしての筆頭でありながら、いまだに廃止されることもなく、それどころかものすごく打ちやすいポジションをゲットし続けているキーも珍しい。それが「CapsLock」というキー。

だがしかし、世の中は広いもので、「CapsLock」と「Ctrl」を入れ替えるとかそういう対処法ではなく、キーボード自体から「CapsLock」を撲滅するための運動を繰り広げている人がいるそうで。

というわけで、なぜCapsLockという名前なのか、そしてCapsLockキーの歴史と撲滅運動、CapsLockキー入れ替えソフトなどなど、CapsLockキー界隈の現状は以下の通り。
まずは「Caps」の意味について。Capsとは「capital letters」の略語で、意味は「大文字」。大文字に固定する（ロックする）からCapsLockキーというわけ。

次にCapsLockキーの歴史と撲滅運動について見てみましょう。

CapsLockキー - Wikipedia

通常のモードではアルファベットは小文字で入力されるようになっており、大文字を入力するにはShiftキーと同時に押さなければならないわけですが、大文字が連続して続くような場合にはCapsLockキーを1度押せば、わざわざShiftキーと同時押ししなくても大文字が入力できるわけです。

ところが、主にパスワード入力などの場面では大文字と小文字が区別されることが多く、結果としてNumLockキーと双璧を成すほどに初心者がつまづく原因になっているわけでして……。

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Q&A事例 [7503-8646] - AzbyClub - サポート : 富士通

海外ではきっとこのキーは普通に使われているのだろうと思いきや、なんと海外でもこのCapsLockキーは邪魔者扱いされているらしい。

THE WAR AGAINST THE CAPS LOCK KEY IS ON - Engadget

Slashdot | War Declared on Caps Lock Key

そんなわけで、2006年にFoundation for a Free Information Infrastructureの会長Pieter Hintjens氏が役立たずのCapsLockキーを撲滅するキャンペーンを開始。具体的には標準キー配列のスタンダードなキーボードからCapsLockキーを排除するように働きかけるというもの。以下がそのサイト。

CAPSoff: Welcome!
http://capsoff.org/

CAPSoff | Google グループ

ですが、一向にCapsLockキーは無くなろうとしないわけでして……。

そんなわけで、一般的にはこのCapsLockキーが非常に打ちやすい位置にあることを考慮して、ほかのキー、例えばCtrlキーだとかShiftキーだとかに入れ替えてみたり、あるいはそもそもこのキーの機能自体を殺してしまうといった方法が採用されているわけです。

レジストリで入れ替える方法は以下に。

Disable Caps Lock :: Useful Stuff :: JohnHaller.com

「Caps」と「Ctrl」の入れ替え

ソフトウェアで操作して入れ替えるには以下のフリーソフトが便利です。

窓使いの憂鬱 - ベクターソフトニュース

KeySwap for XP(WindowsNT/2000/XP / ユーティリティ)

そこまでするほどではないが、CapsLockの状態を常に知りたいという場合は以下のソフトが便利。

秀まるおのホームページ－秀Caps

なお、通常のQWERTY配列キーボードではなく、Colemak配列のキーボードでは既にこのCapsLockキーは排除されています。

Colemak keyboard layout: ergonomic, fast and easy to learn QWERTY/Dvorak alternative
http://colemak.com/

上記サイトでは、ほかのキーの位置も高速で打つのに最適化した配列に再配置されるドライバが配布されており、既にWindowsVista用もあります。